こんにちは、いちごです。
先日、ドイツ政府は新たなコロナ政策として、
3Gルール&コロナ簡易テスト/Schnelltestの有料化
を発表しました!
それに伴い、私たちの住むBaden-Württemberg/バーデン・ヴュルテンベルク州では、8月16日から新たなコロナウイルス政策が施行されました。
今回はそれらの政策の内容について解説していきたいと思います!
ドイツ連邦政府の発表(8月10日)の概要
ドイツ連邦政府の新たなコロナ措置の概要は二つです。
一つ目は、
2021年8月23日以降、
その都市の過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数(基準値)が35を上回った場合、
「3Gルール」をクリアした者だけが
以下の施設に入場・利用できるようになります。
入場・利用できる施設:
- 病院、老人ホーム、介護施設等
- レストランの屋内部分
- ホテル、ペンションなどの宿泊施設
- 屋内でのイベントや展示会
- 屋内のスポーツ施設(フィットネススタジオ、屋内プールなど)
- 美容院・理髪店、マッサージ店など身体的接触を伴うサービス
原則として、6歳以上のすべての人に適用されます。
二つ目は、
2021年10月11日から、
これまで無料で実施されていたコロナウイルスの抗原迅速検査/Schnelltestが有料化されます。
ただし、ワクチンが推奨されていない18歳未満のこどもや妊婦は、引き続き無料で検査を受けることができます。
3Gルールとは
一つ目の政策でポイントとなる「3Gルール」。
3Gとは、以下のことを指します。
・Geimpfte/ワクチン接種者
ワクチンを必要回数接種し、
ワクチンパスポート/Impfnachweise,Impfpass を所持する者。
・Genesene /コロナ感染から快復した者
6ヶ月前から28日前までの間にコロナウイルスに感染、完治し、
快復証明書/Genesenennachweisを所持する者。
・Getestete/コロナ検査で陰性の者
24時間以内に実施した抗原迅速検査/Schnelltest 、 または48時間以内に実施したPCR検査で陰性の者。
つまり、ワクチン未接種者、病院でコロナと診断されていない者は、
コロナ検査を受けなければ、様々な施設を利用できません。
コロナウイルス抗原迅速検査/Schnelltestの有料化
そんな人々に追い討ちをかけるのが二つ目の政策、抗原迅速検査の有料化です。
Schnelltest/抗原迅速検査の詳細はこちらの記事で読むことができます。
これまで街の至る所で抗原迅速検査を受けられましたが、
夏にかけての感染者減少によるコロナ政策の一時的な緩和とワクチン接種開始により検査の需要が減り、
現在はテストセンターの数も減ってきてます。
気になる検査料金についてはまだ発表されていませんが、Stuttgarter Zeitung/シュトゥットガルト新聞によれば、
検査が無料になる前の価格が15〜50€(約1900〜6500円)だったので、そのくらいの値段になるだろうとのことです。
ちなみに、現在すでに有料で行われているPCR検査は60〜100€(約7500〜13000円)です。
シュトゥットガルトのテストセンターでは現在、PCR検査は79€(約1万円)です。
抗原迅速検査はそれよりも安くなるだろうとの見方が大きいです。
ですが、たとえ予想最低金額の15€になったとしても、一般市民にとってはかなり負担な金額です。
レストラン内で食事をする度、美容院に行く度にテストが必要となれば、その費用は計り知れません…
スポーツ関係の仕事をする友人はワクチン接種に抵抗があり未接種のままで、現在はジムに行く度に毎回コロナ検査を受けています。
しかしこれから有料となれば、ジムに通うことは難しくなると、とても悩んでいました。
ワクチンを推奨する政府
この政策の発表とともに、メルケル首相はこのように話しています。
「Ich bitte alle Geimpften, bei ihren Freunden, Bekannten und Familienmitgliedern dafür zu werben, sich auch zu impfen. Das ist nicht nur ein Schutz für uns, sondern auch für andere, die nicht geimpft werden können – Kinder oder Vorerkrankte
/私はすべてのワクチン接種者の方々に、
友達、知り合い、家族にワクチン接種を勧めるようにお願いしたい。
それは私たちを守るだけではなく、
ワクチン接種が不可能な持病を持つ方やこどもたちを守ります」
現に未接種な私も、友人からワクチン接種を勧められました。
「あなたが感染したら心配!ワクチンは重症化を防いでくれるんだよ!」
と、私のことを本当に心配してくれました。
ただ、コロナウイルス自体にまだ不明なことが多い中、できたばかりのワクチンに不安を持つことは当然だと思います。
私は、まだ自分の中で接種する決心がついていないのですが、一生絶対に打たないとまでは思っていません。
友人が未接種な私に心配や不安を持つのと同じように、私もワクチン接種に不安があります…
そして、どんなことに対しても疑問や不安を持つことは悪いことではないと思うし、
そんな人々の意見も尊重されるべきだと思います。
フランスのような「ワクチン義務化」ではなかったものの、
今回のドイツ政府の発表には残念な気持ちです…
今後のコロナ政策の様子もしっかり見ていきたいと思います。
さて次回は、私たちの住むBaden-Württemberg/バーデン・ヴュルテンベルク州で発表されたコロナ政策や、Stuttgart/シュトゥットガルトの感染状況などについて書いていきたいと思います!
続きはこちら
今回参考にしたページはこちら(ドイツ語)
Die Bundesregierung/ドイツ連邦政府
・Was kosten die Corona-Tests ab Oktober?
Stuttgarter Zeitung/シュトゥットガルト新聞
Covid Schnelltest Zentrum/コロナウイルス抗原迅速検査センター
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初めまして。私はNRW州に住んでいます。
返信削除私も現行の接種をする予定はありません。周りはドイツ人日本人にかかわらず殆んど接種完了者です。
接種開始の頃になんとなく疑問を持って色々調べていくうちに、ちょっとこれは慌てて受けるものではないなと思い始め、現在も成り行きを見守っているところです。(ワクチン否定派とか、陰謀論者ではありません・笑)
幸い現在の生活環境が比較的感染リスクが少なく、ドイツの接種に向かわせる政策変更もほぼ関係ない状態なので、このままこれからもどんどん出てくる「実験結果」を注視していこうと思っています。
ブログ主様も感染対策は万全にしてお元気でお過ごしください。
長文失礼いたしました。
山田やまだ様。
削除コメントありがとうございます!お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。システムの関係で返信が反映されておりませんでした。
この記事を書いてから2ヶ月ほどが経ち、私たちは未接種のままですが、周りの友人や同僚はほとんど接種完了しています。
知人からは、「ワクチン接種をしないのはunsozial(反社会的?)と言われるよ」
などとちょっとした圧をかけられることもあり、肩身の狭い思いをすることもしばしばです(^^;
それでもやはり、ワクチンに対する不安は消えず、政府の強行的な政策にも納得ができずにいます。
3G、2Gルールと、厳しい規制には毎回参ってしまいますが、もう少しだけ様子を見たいと思います。
山田やまだ様もお身体に気をつけてお過ごしください。
初めまして
返信削除私はBW州に住んでいて未接種者です。
以前にドイツ国内の病院でとてもきつい体験をしたので、医薬品については納得がいくまで様子を見る癖がついています。
新しい技術で出来ている今回のワクチンについては当然引き気味なのですが、周りからは陰謀論者なの?という反応をされて困惑しています・・
検査有料になるとなかなか辛いですが、、お互いがんばりましょう
匿名様。
削除コメントありがとうございます!
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。システムの関係でコメントの確認ができておりませんでした。
私も、まだ不明なことが多いウイルスであるにもかかわらず、完成したばかりのワクチンを接種することには不安が拭えません。
接種済みの友人・知人からはあまり理解が得られずちょっと寂しいですが、なんとか気持ちを保って頑張っております…(笑)
今はただ、早く規制が緩和されることを願うばかりです。
匿名様もお身体にはお気をつけてお過ごしください。