こんにちは、いちごです。
先日、Uni Tübingen/チュービンゲン大学の帰りに、Calw/カルフという街に寄り道。
バーデン・ヴュルテンベルク州にあるこの街は、日本でも有名なヘルマン・ヘッセの生まれ故郷です!
今回は、そんな
Calw/カルフの街
をご紹介します♪
Nikolausbrücke und Nikolauskapelle/ニコラウス橋とニコラウス礼拝堂
Nagold/ナゴルト川にかかる、カルフの街で最も古い石橋であり、街のシンボルとなっています。
この橋は、ヘルマン・ヘッセの小説「Unterm Rad/車輪の下」にも繰り返し出てくるそうです。
橋の上にはゴシック様式の小さな礼拝堂が設けられています。
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右側に見えるのが礼拝堂
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礼拝堂は1400年頃に建てられ、1863,64年と1926年に改装されました。
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ニコラウス礼拝堂 |
入り口もこじんまりしています。
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可愛い形のドア |
窓から覗いてみると…
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小さなスペース |
ステンドグラスが素敵!
数人しか入れない広さのように見えました。
Hermann-Hesse Statue/ ヘルマン・ヘッセの像
ニコラウス橋の上には、ヘルマン・ヘッセの銅像があります。
ヘッセの生誕125周年を記念して、彫刻家Kurt Tassotti /カート・タソッティによって2002年に建てられました。
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正面から |
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横からのポーズもキマってる(^-^)♪ |
銅像のすぐ横には、ヘルマン・ヘッセの言葉が記されています。
„Wenn ich jetzt wieder einmal nach Calw komme,...
bleibe ich lang auf der Brücke stehen.
Das ist mir der liebste Platz im Städtchen!“
„もし私が今、もう一度カルフヘ来れるなら、…
この橋の上に長い間いるだろう。
ここは、私の1番のお気に入りの場所!“
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ヘルマン・ヘッセの言葉 |
後ろ姿は、少し寂しくも見えます…
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市内を見つめるヘルマン・ヘッセ |
最初、この銅像を見たとき、
「あ、柴又の寅さんだ。」って思いました。笑
東京都葛飾区の柴又駅前に映画「男はつらいよ」の寅さん像が立っているのですが、それにとても似ているんです!
下町出身の私には初めて会った気がしなくて、親近感がわきました(^ ^)
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寅さんのような立ち姿 |
帰ってぽめすくんに写真を見せると
「四角いカバンが欲しいね。笑」
やっぱり寅さんに見えるよね(^_^)/
(四角いカバンは、寅さんが旅へ出るときにいつも持っているもので、柴又駅前の寅さん像もそのカバンをもっています)
Hermann-Hesse-Brunnen und Hermann-Hesse-Platz /ヘルマン・ヘッセの噴水とヘルマン・ヘッセ広場
ヘルマン・ヘッセの銅像が見つめる先には、ヘルマン・ヘッセ広場があり、ヘッセの名前が刻まれた噴水があります。
1920年に市議会の決定で噴水の名前がつけられました。そして1946年にヘッセがノーベル賞を受賞し、翌年1947年70歳の誕生日に、その広場の名前が「ヘルマン・ヘッセ広場」になったそうです。
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ヘルマン・ヘッセの噴水 |
翌日がゴミ回収の日なのか、周りにゴミ箱が集結していたのが気になりました(^^;)
Marktplatz/マルクト広場
マルクト広場には、可愛らしい木組みの家がたくさん♡
噴水もステキです。
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噴水のそばでひと休み♪ |
1番右側の建物は、Touristinformation/ツーリストインフォメーション。
街の地図などをもらうことができます。
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立派な木組の家々 |
大きなRathaus /市庁舎もあります!
1454年からこの場所にあるそうです。
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市庁舎前 |
マルクト広場から続く通り。
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可愛いおうちがたくさん♡ |
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ヘルマン・ヘッセも歩いたこの道 |
Hermann-Hesse-Geburtshaus /ヘルマン・ヘッセの生家
マルクト広場の市庁舎の向かい側にあるこの大きな建物が、ヘッセの生まれた家です。
1877年7月2日(月)、18時30分に、2階の部屋(日本でいう3階)で生まれました。
1階部分には、現在は洋服屋さんが入っていますが、当時は乾物屋さん、その後は織物屋さんだったそうです。
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ヘルマン・ヘッセの生家(中央) |
“In diesem Hause wohnte die Familie Hesse von 1874-1881”
“1874-1881年、この家にはヘッセ家が住んでいた”
“In diesem Hause wurde am 2.Juli 1877 Hermann Hesse geboren“
“1877年7月2日、この家でヘルマン・ヘッセが生まれた“
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銅板に刻まれた記録 |
Hermann-Hesse-Museum/ヘルマン・ヘッセ博物館
ヘッセがカルフに生まれた時のものから、ノーベル文学賞受賞に関するものなどの多くの資料が展示されています。
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生家のすぐ近くにある博物館 |
Stadtkirche/市教会
最初に建てられたのは1262年!
再建を繰り返し、1888年にこの姿になったそうです。
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静かに町を見守る教会 |
Georgenäum/市民のための教育機関
貿易、商業、芸術など、市民が様々な知識を身につけられる場になるようにと作られた建物。
Aurelius Sängerknaben/アウレリウス少年合唱団の本拠地にもなっているそうです!
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貴族のお屋敷のよう! |
前を通ると、ちょうど合唱の練習中だったのか、綺麗な歌声が聞こえてきました♪
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この建物を建てた Emil von Georgii-Georgenau総領事。
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建物の彫刻も美しい!
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Schiller /シラー |
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List/リスト |
Stadtgarten und Hermann-Hesse-Weg/市立庭園とヘルマン・ヘッセの道
Georgenäumの裏には市立庭園があります。
ヘルマン・ヘッセの道を辿りながら、山の上の方へ登って行くことができます。
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Hermann Hesse Weg/ヘルマン・ヘッセの道 |
庭園いっぱいに、緑が生い茂っていました!
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山の上に立つ一軒の家 |
さらに上へ登って行くと…
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坂道が結構きついです(^_^;) |
そして、庭園を抜けてもう少し登ると、カルフの街を一望することができます(^o^)
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素晴らしい眺め!! |
いかがでしたか?
小さな街なので、1-2時間ほどで名所を回ることができます。
ヘルマン・ヘッセのファンはもちろん、読んだことがない人でも、街歩きを楽しむことができます♪
シュトゥットガルト中央駅から、Sバーンとバスで1時間半ほど。少し遠いですが、Sバーンもバスも終点まで乗ればいいので、一度乗ってしまえば迷うことはありません(^-^)v
✳︎おまけ
通りの真ん中に、本棚を発見!
ベルリンにあることは聞いていましたが、実際にはまだ見たことがありませんでした!
カルフの市民でもそうでない方でも、本を借りたり、自分のものにしたり、自分のオススメの本を置くことができます♪
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たくさんの本! |
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誰でも使えるのがいい♪ |
ニコラウス橋が登場するヘルマン・ヘッセの小説(クリックでAmazon.deのページへ移動します)
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「車輪の下で」(日本語) ・
「Unterm Rad」(ドイツ語)
カルフ周辺の観光スポットはこちら
読んでいただきありがとうございました!
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