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30歳の市長候補!〜ドイツの市長選挙・立候補者編1〜
市長選・概要
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第2回の今回は、
立候補者編その1!
市長選挙に立候補した14人の方のうち、名簿の順番で1〜4番の方を紹介します(^ ^)
私が街で見つけた選挙ポスターの写真も貼っておきます!
1. Marian Schreier
2. Dr. Frank Nopper
3. Dr. Malte Kaufmann
4. Hannes Rockenbauch
5. John Heer
6. Friedhild Anni Miller
7. Issam Abdul-Karim
8. Marco Völker
9. Martin Körner
10. Werner Ressdorf
11. Sebastian Reutter
12. Veronika Kienzle
13. Dr. Ralph Schertlen
14. Michael Ballweg
1. Marian Schreier (SPD/ドイツ社会民主党の非公認)
立候補者の中で最も若い30歳、シュトゥットガルト出身。
Uni Konstanz/コンスタンツ大学で政治学と行政学を、
イギリスのUni Oxford/オクスフォード大学の大学院で公共政策を専攻しました。
卒業後は連邦議会で、Peer Steinbrück国会議員のスピーチライターとして働きました。
そして2015年から、Tengen/テンゲン市 (Kreis Konstanz/コンスタンツ地区)の市長を務めています。当時は、ドイツで最も若い市長として選出されました。
Marian Schreier |
市長になって重点的に取り組みたい政策は、
地球環境に配慮しながら、
Stuttgart 21(シュトゥットガルト中央駅の大規模開発)の改善、
困難な家探しの解消、
中心部の渋滞解消など。
こどもも大人も住みやすい都市にしたいとのこと。
ポスターには、「Der Junge kann das./青年はそれができる!」と力強く書かれています。
そして、まだ若いのに経歴がすごい!
すでに市長の経験もあるので、安心して仕事を任せられそうです。
モットーは「Den Stillstand beenden./(政策や経済の)停滞を終わらせる」
シュトゥットガルトでは、「Stuttgart 21」を始め、新たな開発や政策が発表されていますが、なかなか進んでいないのが現実。
その停滞を終わらせたいというのが彼の目標のようです。
2. Dr. Frank Nopper(CDU/ドイツキリスト教民主連盟)
59歳、シュトゥットガルト出身。
結婚していて2人の子どもがいます。
Uni Tübingen/チュービンゲン大学で法学を学び、博士号を取得。
その後、地方裁判所で司法修習生として働いたり、シュトゥットガルト・メッセで部局長を務めるなど、シュトゥットガルトで長く働きました。
2002年からBacknang/バックナン市 (Rems-Murr-Kreis/レムズ・ムア地区)で市長を務めています。
Dr. Frank Nopper |
市長として取り組みたい最優先の課題は、経済対策。雇用を維持することと生み出すこと。
そして
公共交通機関の改善、
年間2000以上の住まいを増やすこと、
街の安全と清潔さ、
そして保育園、幼稚園を増やすこと、
教育のデジタル化を進めること、など。
ポスターには、
「Wohnen darf kein Luxus sein.
Mit Mut und Ideen Wohnraum schaffen.
/住まいは贅沢でなくていい。
勇気とアイデアで住居空間をつくろう」
と書いてあります。
富裕層の多いシュトゥットガルトは家賃が高いうえに、人口が集中する中心部には部屋が少ないという問題があります。
費用を安く抑えて、より多くの人が快適な住居で過ごせるようになってほしいという思いがあるのだと思います(いちご的解釈)。
モットーは
「Erfahren. Engagiert. Entschlossen. Für Stuttgart!
/経験、社会奉仕、決断。シュトゥットガルトのために!」
シュトゥットガルトで働きながら、たくさんの経験、決断をしてきたNopper さん。
説得力があります(^ ^)
3. Dr. Malte Kaufmann(AfD/ドイツのためのもうひとつの選択)
43歳、Mannheim/マンハイムで生まれ、妻と4人の子どもとHeidelberg/ハイデルベルクで暮らしています。
大学では経済学を学び、経営学の博士号を取得。
現在は企業経営者として働いていて、様々な地方企業の監査役員を務めています。
長くCDUで活動した後、2017年からAfDの政党へ移りました。
Dr. Malte Kaufmann |
市長として取り組みたい政策は、
1、雇用維持と創出。自動車都市であるシュトゥットガルトを継続させる。
2、駐車場を増やして、路上駐車を減らし、渋滞をなくす。
3、空きスペースをアパートにするなど、住まいを増やす。(米軍の兵舎✳︎など)
4、市民がいつでも不安なく生活できるような安全対策。
5、地球環境や生物多様性、緑地の保護。
✳︎シュトゥットガルトには大きな米軍駐屯地があります
ポスターには、
「Unser OB für Stuttgart!
/シュトゥットガルトための私たちの市長!」
と書かれています。
モットーは
「Zukunft Stuttgart – Sicher, bürgerfreundlich, lebenswert
/未来のシュトゥットガルト
安全、市民に優しい、生きがい」
取り組みたい政策のところで、「米軍の兵舎」と名指ししているところや、
「Keine Anti‐Auto‐Politik./自動車アンチの政治はしない」
「Aber keine Klimahysterie!/でも気候ヒステリーではない!」
少し過激な言葉を使っているところが極右政党のAfDらしいなと思います(^^;)
でも企業経営者としての経験は豊富なので、実行力は期待できそうです!
4. Hannes Rockenbauch(SÖS(シュトゥットガルトの地方政党))
40歳、妻と2人の娘とシュトゥットガルトに住んでいる。
シュトゥットガルト大学で、建築学と都市計画を学び、そのまま研究所へ進む。
現在は、建築家、都市設計者です。
Hannes Rockenbauch |
市長として取り組みたいことは、
2029年までのカーボンニュートラル(気候中立)、
近距離の交通の無料化、
アパートの数を倍に増やし、空室をなくす、
幼稚園、保育園の無償化、
行政機関強化のためにスタッフや資金を増やし、デジタル化する。
ポスターには
「Nahverkehr kostenlos machen. JETZT!
/近距離の交通を無料にする。今!」
シュトゥットガルトのDB(ドイツ鉄道)の運賃は毎年少しずつ値上がりしていて、問題になっています。
その結果、電車よりも自家用車を利用する人が増え、渋滞の増加や環境問題に繋がります。
無料化は厳しいと思いますが、せめて値下げをしてほしいと思うものです(^^;)
モットーは
「Gemeinsam handeln für Stuttgart. Jetzt
/シュトゥットガルトのために一緒に行動しよう。今」
都市計画の専門家なこともあり、とても具体的でストイックな政策が並びます。
ただ無償化はやはり厳しいと思うので、どこまで実行できるかが気になります!
いかがでしたか?
今回は、経験豊富な実力派の4人でした!
どの方でもしっかり市長として務まりそうですね(^ ^)
次回は5番以降の立候補者を見ていきたいと思います!
続きはこちら
【100以上の選挙に立候補!?〜ドイツの市長選挙・立候補者編2〜】
今回はこちらのページを参考にしています(ドイツ語)
・Landeszentrale für politische Bildung(州立政治教育センター)
・Stuttgart(シュトゥットガルト市)
その他、各候補者のHP、SNSなどを参考にしています。
読んでいただきありがとうございました!
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