ドイツのワクチン推進政策(12月2日発表2)
こんにちは、いちごです。
先日の記事【ワクチン未接種者は買い物行けない!?(12月2日発表1)】で、
12月2日発表のドイツ政府のコロナウイルス政策についてご紹介しました。
この発表で、
ワクチン未接種者に対する事実上のロックダウンが開始され(2Gルール)、
ワクチン接種者とコロナ感染から快復した者も、多くの施設の入場にコロナテストの陰性証明書が必要となりました(2Gプラスルール)。
そして実は、この発表と同時に、
ドイツ政府と州政府が計画中のコロナワクチン推進政策
も公開されました。
今回は、その内容について書いていきたいと思います。
ドイツ連邦政府の発表
ドイツ連邦政府は、「Für mehr schützende Impfungen /より保護されるワクチン接種」と題し、次のように発表しました。
ドイツ連邦政府の発表(BundesregierungのHPより) |
1、ワクチン接種のペースを上げる
ワクチン接種の担い手(注射を打つ資格(許可)を持つ人)を増やす。
→薬剤師なども、コロナワクチン接種を実行できるようにする。
目標は、クリスマスまでに最大3000万回の接種をすること。
(1〜3回目接種全ての合計)
2、特定の職業でのワクチン義務化
介護施設や病院の職員は、ワクチン接種が義務となる見込み。3、一般市民に対するワクチン義務化の迅速な決定
連邦政府と州政府は、一般市民に向けたコロナワクチン義務化をできる限り早く導入したいと考えている。
この法律は、2022年2月頃から適用する見込み。
企業のワクチン推進キャンペーン
ドイツ政府の発表を受け、ドイツの150の大手企業やブランドが、合同でワクチン推進キャンペーンを開始しました。
参加しているのは、
ポルシェ 、BMW、メルセデス・ベンツなどのドイツの大手自動車会社、
マクドナルドやバーガーキングのファストフード店、
EDEKA /エデカ、Lidl /リドルなどドイツの大手スーパーマーケット、
NIVEA /ニベア、Sparkasse(銀行)、AOK(保険会社)など。
SNSなどで、ワクチンを推進する内容の広告を掲載しています。
キャンペーンのSNSのコメントには、
「Cool!」「素晴らしい!」「ありがとう」
のような喜びの声もあれば、
「悲しい」「本気ですか?」「もうあなたの商品は買わない」
などの失望する声や、批判的なコメントもあります。
ワクチン義務化反対のデモ
このようなワクチンキャンペーンがあるのと同時に、
ドイツ各地ではワクチン義務化等に反対するデモが行われています。
日曜日には、私たちの住むStuttgart /シュトゥットガルトでも、抗議デモが開催されました。
隣国のオランダ、ベルギー、イタリアなどでは、
政府のワクチン義務化やロックダウンに対する抗議デモが暴動に発展し、ケガ人や逮捕者が出ている状況です。
ドイツ政府が義務化に踏み切れないのは、国内でのこのような事態になるのを危惧しているとの報道もあります。
ワクチン接種推進派と未接種者の深まる溝
「皆がみんなのために、ワクチン接種するべき」という意見と、
「ワクチン義務化は絶対に避けるべき」という意見。
ドイツでは感染状況の悪化につれて、特にこの二つに分断が進み、大きな溝ができてきています。
「コロナウイルス」というよりも
「ワクチン」による対立で、
人々の日常生活にも悪影響が出ているように思います。
どうまとめたら良いか分からなくなってしまいましたが…
解決の糸口も見えず、ただただ悲しい、そんな気持ちです。
今回参考にしたページはこちら
Die Bundesregierung /ドイツ政府
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