コロナ規制がまた厳格化へ…(バーデン・ヴュルテンベルク州/Baden-Württemberg)
こんにちは、いちごです。
クリスマスまで残り1週間となりました!
本来であれば、クリスマス・マーケットに出かけたり、友達と集まってパーティーをしたりと、大賑わいになる時期なのですが…
私たちの住むBaden-Württemberg/バーデン・ヴュルテンベルク州では明日12月20日から、
コロナウイルスの制限規制がさらに厳格化されることとなりました(T_T)
毎週のように変更される規制に、今、何が許可されているのかわからないと言う声をよく耳にします。
今回は、明日から開始される州の制限規制の内容について、書いていきたいと思います!
三段階警告システムと現在の状況
バーデン・ヴュルテンベルク州では、
病院等の医療体制の崩壊を防ぐために、
過去7日間の10万人あたりの
新型コロナウイルスによる入院患者数(7-Tage-Hospitalisierungsinzidenz/7日間入院指数)と、
新型コロナウイルスによる集中治療室使用者数
を基準とした三段階警告システムを導入しています。
11月に、段階の基準となる数値がドイツ全国で統一されたので、
以前までの州独自の基準は変更され、
現在は、Warnstufe/警告段階、Alarmstufe /警報段階、Alarmstufe II /警報段階2の三段階となっています。
これまでの三段階警告システムの詳細はこちら
そして、現在の段階はこのようになっています。
バーデン・ヴュルテンベルク州の段階(StuttgartのHPより) |
最新の12月18日の発表では、
バーデン・ヴュルテンベルク州の過去7日間の10万人あたりの
新型コロナウイルスによる入院患者数(7-Tage-Hospitalisierungsinzidenz/7日間入院指数)は
4.66(中段・赤色)で、
警報段階2/AlarmstufeⅡ(最高段階)の基準の6.0以下(赤枠中段)です。
しかし、
新型コロナウイルスによる集中治療室使用者数(COVID-19-Fälle auf Intensivstationen)は
610(下段・青色)で、
警報段階2の基準の450(赤枠下段)を超えています。
そのため現在は、最高段階の警報段階2/AlarmstufeⅡとなっています。
警報段階2/AlarmstufeⅡの内容
明日からの警報段階2/AlarmstufeⅡでは、以下の表の赤枠部分の制限規則が適用されます!
簡単にご紹介したいと思います。
・飲食店、メッセ(見本市)
○メッセ(見本市)や展示会(表の上段)
→閉鎖
○レストラン、カフェなどの飲食店、大学の学食、社員食堂など(表の下段)
→2GPlus /2Gプラスルール✳︎
✳︎2GPlus /2Gプラスルール
→2Gの者(ワクチン接種者、コロナ感染から快復した者)で、
2回目接種、もしくは快復後から6ヶ月以上経過している者は、
入場にコロナ検査の陰性証明書が必須。
コロナ検査は、抗原迅速検査/Schnelltest✳︎が有効。
追加接種(3回目、ブースター接種)を受けた者と、17歳以下の子どもや医療上の理由によりワクチン接種できない者は例外とする。
・小売店、プロ・アマチュアのスポーツ試合
小売店、プロ・アマチュアのスポーツ試合 |
○プロ・アマチュアのスポーツ大会、試合の観戦
→2GPlus /2Gプラスルール
○食料品、生活必需品以外の小売店、のみの市
→2Gルール
店舗での商品受け取りと、配達サービスは例外。
・公共交通機関、文化・スポーツイベント
公共交通機関、文化・スポーツイベント |
○公のイベント(劇場、オペラ、コンサート、情報イベント、地域行事、市内観光ガイド、会議、スポーツイベント、会社やクラブのパーティー)
→2GPlus /2Gプラスルール
○公共交通機関(Uバーン、Sバーン、長距離列車、トラム、バスなど)
→3Gルール
・文化施設、宗教行事、宿泊施設
文化施設、宗教行事、宿泊施設 |
○文化施設(博物館、美術館、ギャラリー、図書館、資料館、記念館)
→2GPlus /2Gプラスルール
州立図書館、資料館では3Gルールだが、2G以外の者はPCR検査の陰性証明が必要。
注文したメディアの受け取り、返却は規制無し。
○宗教行事
→入場規制なし
○宿泊施設
→2Gルール
出張等の職業上の宿泊は例外
・レジャー施設、身体の接触を伴うサービス
レジャー施設、身体の接触を伴うサービス |
○レジャー施設(遊園地、プール、温泉施設、日焼けサロン、動物園、スキー・リフト、屋内の遊技場、フィットネス・スタジオ、サウナ)
→2GPlus /2Gプラスルール
○身体の接触を伴うサービス
→2GPlus /2Gプラスルール
医療のためのサービス(理学療法等、助産、言語セラピー、メディカル・フットケアなど)は3Gルール。
理髪店、美容室は3Gルールだが、2G以外の者はPCR検査の陰性証明が必要。
・スポーツ場での運動、観光のための交通機関
スポーツ施設、観光のための交通機関 |
○観光のための交通機関(船、スキーリフト、ケーブルカー、観光バスなど)
→2GPlus /2Gプラスルール
○スポーツ場での運動
屋内→2GPlus /2Gプラスルール
屋外→2Gルール
○お祭り、クリスマスマーケット、地域行事
運動中のマスク着用義務は無し
・教育施設
教育施設 |
○学校外教育(VHS(市民学校)、音楽・芸術学校)
→2GPlus /2Gプラスルール
○教育施設(職業訓練学校(Ausbildung)、自動車教習所、船舶・航空学校、語学・インテグレーションコース)
→3Gルール
2G以外の者は、3日ごとに陰性証明が必要
・お祭り、プライベートのイベント
お祭り、プライベートのイベント |
○お祭り、クリスマスマーケット、地域行事
→開催不可
○プライベートのイベント、集まり(誕生日会、結婚パーティー)
2Gの者→屋内は50人まで、屋外は200人まで、集まることができる。
医療上の理由によりワクチン接種できない者も人数に含まれる。
17歳以下の子どもは人数に含めない。
大晦日に広場等での10人以上の集まりも禁止。
2G以外の者
→1世帯は、その他の1人までと集まることができる。
同居していない夫婦、カップルは1世帯とする。
17歳以下の子どもは人数に含めない。
・クラブ・ディスコ等、風俗施設
クラブ・ディスコ等、風俗施設 |
○クラブ・ディスコなど
→閉鎖
○風俗施設
→2GPlus /2Gプラスルール
以上が、明日からのバーデン・ヴュルテンベルク州のコロナ制限規制です。
これに加え、来年1月1日からは、地方自治体の建物の市役所や免許試験場等で、3Gルールとなります。
ワクチン未接種者はもうほとんど、どこにも出かけられず、人にも会えず、という状態です。
そしてワクチン接種や制限規制のプレッシャーは、子どもや若い人にまで広がってきています。
知人のドイツ人の10代の子は、昨日が誕生日でした。しかし、ワクチン未接種のため友達に会えず、楽しみにしていたパーティーが開けなかったそう。
学校では定期的にコロナテストを行なっているため授業は受けられますが、友達と遊ぶことはなかなか難しいと言います。
友人の大学では、講義に参加するのに2Gプラスルールが適用されているそう。
その友人はワクチン接種済みですが、毎回のコロナ検査が面倒で、現地の授業には参加していないそうです。
授業はオンラインで受けていますが、教授に自由に質問できないのが困ると言います。
子育て中のお母さんの話では、これから子どもの通う小学校にワクチン・バス(バス内でワクチン接種ができるシステム)が来る予定とのこと。
本当に子どもにもワクチンが必要なのか、
そして子どもたちや親たちの中で、接種した子、未接種の子の差別が起きてしまわないかと心配しています。
ドイツでは、これからクリスマス休暇と冬休みに入ります。
感染者数は一時期よりは減っていますが、未だ高いまま。
プライベートの集まりが増えるこの期間、感染拡大が起きれば規制はさらに強化されるでしょう。
今度どうなるのか、心配です…
・Ausweitung der Corona-Maßnahmen zum 20. Dezember 2021
Baden-Württemberg/バーデン・ヴュルテンベルク州
・Aktuelle Corona‐Kennzahlen und Impfstatistik für Stuttgart
Stuttgart/シュトゥットガルト市
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