こんにちは、いちごです。
もうすぐ5月!ドイツでは来月1日から、
DeutschlandTicket(49-Euro-Ticket /49ユーロチケット)が開始します!
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Das DeutschlandTicket(SSB広告より)
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DeutschlandTicket (49-Euro-Ticket /49ユーロチケット)とは
昨年6月〜8月、ドイツ全土の近距離交通を1ヶ月たったの9ユーロ(約1300円)で乗り放題できる「9-Euro-Ticket /9ユーロチケット」が販売されたことは、みなさんの記憶にも新しいと思います。
それに続き今年5月1日からは、「DeutschlandTicket(49-Euro-Ticke /49ユーロチケット)」が始まります!
これは1ヶ月49ユーロ(約7500円)でドイツ全土の近距離交通を乗り放題できるチケットです。
このチケットの導入目的は、人々の交通手段をより地球環境に優しいものにすること。
自動車通勤・通学をする人たちの移動手段を公共交通機関に切り替えてもらうことを目指しています。
ドイツ交通事業者連盟(VDV)によると、昨年の9ユーロチケットでは1ヶ月あたり60万トンのCO2を削減でき、3ヶ月のキャンペーン期間の合計で180万トンを削減できたとしています。
そしてVDVは、その3ヶ月間で車の速度制限規制の1年分の効果と同等の量のCO2が削減されたとしています。
49ユーロチケットは2年間施行される予定で、その後については再び連邦と州で議論されることになっています。
49ユーロチケットで利用できる乗り物
49ユーロチケットで利用できる公共交通機関は、9ユーロチケットと同じで
- Uバーン
- Sバーン
- トラム
- 路線バス
- RB(Regionalbahn)
- RE(Regionalexpress)
- IRE(Interregio-Express)
などの近距離交通機関です。2等車を利用できます。
シュトゥットガルトでは、Zahnradbahn(アプト式電車)、Seilbahn(ケーブルカー)も利用できます。
49ユーロチケットでは利用不可の乗り物
49ユーロチケット利用対象外の乗り物も9ユーロチケットと同じで、
- ICE(Intercity-Express)
- IC(Intercity)
- EC(Eurocity)
- 長距離バス
などの長距離交通機関です。
DB /ドイツ鉄道以外の鉄道も対象外で、Flix Bus、Flix Trainも49ユーロチケットは使用できません。
Flix Trainについて
9ユーロチケットとの違い①・購入方法
9ユーロチケットとの違いは、まず購入方法です。
9ユーロチケットは1ヶ月ごとにチケットを購入するスタイルで、使用開始日から1ヶ月経つとチケットは無効になります。
それに対し49ユーロチケットはAbonnement /サブスクリプション方式となっており、半年や1年など一定期間継続購入をすることが前提のチケットになっています。
そのため一度契約すると、翌月、翌々月…と解約するまでは自動的に料金の引き落としがあり、チケットを購入し続けることになります。
またカレンダー月ごとの購入となるので、たとえば5月15日に購入した場合でも、そのチケットは5月31日までしか使えません。6月1日からの分は、再び49ユーロを支払って新しいチケットを使うことになります。
このようにサブスクリプション方式となっていますが、49ユーロチケットは月毎に手数料無料で解約することができます!
毎月10日までに解約すれば、翌月以降は購入しないことになります。
つまり5月の1ヶ月分だけ購入したい場合は、5月10日までに6月以降の定期購入を解約しなければなりません。
短い期間だけ49ユーロチケットを買いたい場合は、解約期限に注意する必要があります。
なお、すでに1年定期券等(VVS-Abo等)を持っている場合は、契約の鉄道会社によって自動的に49ユーロチケットに変更される場合とそうでない場合があります。
各会社のホームページなどでご確認ください。
9ユーロチケットとの違い②・チケットの発行方法
もう一つの違いは、49ユーロチケットはアプリまたはICカードで発行され、紙のチケットはありません。
9ユーロチケットのように、駅の自動券売機やバスの運転手から購入するといったことはできません。
チケットを発行するには、
- DB /ドイツ鉄道のホームページまたはアプリ
- 各鉄道会社のホームページまたはアプリ
- Kundenzentren /カスタマーセンターで申し込み
などの方法があります。
シュトゥットガルト地域の鉄道会社のアプリでは、SSB Move App、 VVS Mobil Appから購入することができます。
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チケット購入画面(VVS Mobilより) |
実際に「VVS Mobil」アプリを見てみると「DeutschlandTicket」がありました!
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49ユーロ |
開始日時は2023年5月1日から変更できません。
継続購入となるため、解約手続きは前月の10日までに行う必要があると書かれています。
その他の注意事項
- チケットには名前が記載され、その本人しか使うことができません。ただし5歳以下の子どもは一緒に乗車することができます。
- 自転車の持ち込み料金はDeutschlandTicketに含まれません。各鉄道会社の規定により、別途購入する必要があります。
- 犬の乗車料金はDeutschlandTicketに含まれません。各鉄道会社の規定により、別途購入する必要があります。
通常料金との比較
シュトゥットガルト地域の1ヶ月定期券の通常の大人料金はこちらです。
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1ヶ月定期券 大人料金(VVS) |
1ゾーン(シュトゥットガルト中心部) 75,70€
2ゾーン(シュトゥットガルト空港など)97,50€
3ゾーン(Marbach(N)、Leonbergなど)129,80€
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そして7ゾーン以上は247,00€です。
5月以降も49ユーロチケットを使わず(定期購入をせず)1ヶ月分だけ購入する場合は、この金額になります。
49ユーロチケットを契約すれば、たとえその月1ゾーンだけしか利用しなかったとしても、25ユーロ以上お得になります。
またVVSの今月までの1年定期券(VVS-Abo)はこの10ヶ月分の料金で買うことができ、1ゾーンであれば1ヶ月あたり63€かかります。
49ユーロチケットに切り替われば、毎月の定期代が14ユーロ安くなるだけでなく、1ゾーン以上の遠くの地域まで行くことが可能になります。
ちなみに、VVSの1ゾーンの1日乗車券は5.80€、2ゾーンは7.40€。(券売機での購入の値段)
49ユーロチケットであれば、
1ゾーンだけならその月に9日間、
2ゾーンなら7日間乗ると元が取れる計算です。
もちろんより遠くの街へ旅行へ出かけたら、1日で元が取れます(°▽°)
私とぽめすくんは、まだ購入を検討中。
これからの季節は日常生活で自転車を使うようになるので必要ない気もしますが、ここ最近はずっと天気が悪いので、電車やバスに乗れれば移動がしやすくなって良いかなとも思います。
またチケットがあるなら、去年のように小旅行にも行きたいです(^O^)
今回のチケットは9ユーロチケットと違う部分もあるので、購入する際はその点によく注意してくださいね。
それでは、良い旅を!Gute Reise ~
DB
SSB
VVS
読んでいただきありがとうございました!
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