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屋上 |
最上階の屋上には「林」と書かれた丸いオブジェがゴロゴロ。
漫画チックなデザインで可愛い!
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末広社 |
奥には、開業から半年後に完成した小さな神社があります。
「末広社」と呼ばれ、当時は一般公開されていなかったそうです。
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空襲の跡 |
屋上の壁には第二次世界大戦時の空襲の跡も残されています。
1945年3月1日、米軍による台南で最も激しい空爆があり、ハヤシ百貨周辺の市街地は大きな被害を受けました。
多数の弾痕が戦争の悲惨さを静かに物語っています。
戦争時代の光と影、両方を感じることができる場所です。
台南グルメ
最後に、台南グルメをご紹介!
台南の食べ物は、非常に独特なお味(^_^;)
味付けがいつも甘いのです!!
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永樂市場 |
朝の永樂市場。
ここでいちごとぽめすは、朝から甘いご飯に四苦八苦することに・・・
*ここから書く内容は、いちご個人の感想です。
台南料理がお好きな方には申し訳ないですが、嘘はつきたくないので本当の味の感想を書かせてください(>_<)
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阿松割包 |
まずは80年の老舗、阿松割包へ。
昔ながらの店構え。
店頭のテーブルで割包(刈包ともいう)をいただきます!
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割包(刈包) |
割包とは、蒸しパンに煮込んだ豚肉や高菜の漬け物、ピーナッツの粉、香菜などをはさんだもので、それを聞くと美味しそうに感じますが、これが甘い。
高菜の漬物は酸味があるのですが、お肉には甘すぎるピーナッツソースが絡まり、期待していたようなジューシーなお肉の味が全くしません…
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富盛號 |
お次はこちらも80年近い歴史のある富盛號。
建物は新しくモダンなデザインで、2階のイートインスペースへ入りました。
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魚羹と碗粿(ワーグイ) |
魚羹と碗粿(ワーグイ)がこの店の看板メニュー。
左の魚羹は、魚のつみれのとろみスープです。
魚のつみれのスープは、
前回の記事の鹿港でも食べて美味しかったので楽しみにしていたのですが・・
これも甘い。とろみスープが砂糖水のように甘いのです。
魚のつみれもその甘さに絡められて、味がわかりませんでした(T_T)
右側のお椀に入った碗粿(ワーグイ)は、お米をすりつぶして蒸した食べ物。
豚肉やエビなども入って、茶碗蒸しのようなイメージです。
上にかかった茶色のものは、特製の醤油のソース。
実際に食べてみると、醤油のソースがみたらし団子のような甘みがあって、それなのにお肉やエビが出てきて、もちもちした甘い団子のような茶碗蒸し、という感じでした・・
不思議な食べ物です。
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春捲(潤餅) |
そして、富盛號の並びにある金得春捲。
春捲(潤餅ともいう)は、台湾式春巻き。
薄く弾力のある生地に、キャベツや豆、豚肉やエビなどを入れて、ピーナッツ粉と砂糖をまぶしたものを包みます。
これももちろん甘いです。笑
普段塩味の食事がメインのいちごとぽめすには、どうして野菜や肉や魚を全て砂糖味にしてしまうのか、その味覚が理解できませんでした(T_T)
砂糖をなくして塩味にしたら、私たちでも美味しく食べられるのに・・
カルチャーショックを味わいました。笑
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調理場 |
そしてこの春捲の甘さの秘密は、露店の調理場から覗くことができます。
店員さんたちが生地の上に具材をのせ、最後に奥に見える大きなボウルに入った砂糖&ピーナッツ粉を、大きなスプーンを大盛りにして何杯も何杯もかけていきます。
容赦なく、止まりません・・
連続で食べる甘い料理に死にそうな顔になっていると、やっと友達が勘弁してくれて(?笑)、甘くないお料理を食べさせてくれることに( ̄▽ ̄;)
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鍋燒意麵 |
まずは鍋燒意麵!
自然甜鍋燒というお店へ。
意麵とは、小麦粉と卵からできた台南発祥の麺のこと。
かた焼きそばのように揚げた意麺が出汁のきいたスープに入っています。
野菜、豚肉、エビにあさりまで入って具だくさん。
ラーメンにも見えますがしょっぱさは全くなく、自然な出汁の甘みはありますが、まだ体に優しいお味。
個人的にはいちごはあさりが好きなのですが、これが新鮮でとてもよかったです!
ここにはお粥もあり、やっとゆっくりご飯が食べられると思ったのですが、
いちごはすぐに気分が悪くなり食事の手が止まってしまいます。
なぜかというと・・
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大量のスクーター |
お店の前の狭い道路を走る大量のスクーター。
食事の途中でいちごが苦手な排ガスの臭いが小さな店内に瞬く間に広がり、苦しくなってしまいました・・
お腹が空いているのに、臭いが邪魔をして、食べても美味しく感じられず(T_T)
これもカルチャーショック、異文化体験です。笑
私たちのブランチはここで終了しました(°▽°)
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進福炒鱔魚專家の夕食 |
夜ご飯は、鱔魚意麵/タウナギ意麺!
タウナギ料理の名店、進福炒鱔魚專家へやってきました。
鱔魚/タウナギは淡水魚で、水田や水路、沼などに生息しており、容姿はウナギに似ていますが別の生き物です。
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乾炒鱔魚意麵/タウナギ意麺 |
乾炒鱔魚意麵は、炒めた意麺にタウナギをのせたもの。
真っ黒でつやのある大きなタウナギはちょっと生々しくも見えます。
日本の柔らかい鰻とは違い、弾力がありシャキシャキとした食感。
醤油やオイスターソースのようなものとニンニクで炒められ、なんとも言い表せない不思議なお味です!
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鱔魚意麵羹 |
鱔魚意麵羹はタウナギ意麺のスープ。
スープといってもあんかけのようなとろみのある汁に、意麺とタウナギが入っています。
炒めたタウナギ意麺よりはあんかけの甘さが出て、甘酸っぱい感じです。
これもまた初めての味で、でもいちごはまだ炒めたタウナギ意麺の方がさっぱりしてて好きだなと思いました(^ ^)
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炒麻油腰花 |
そしてこのお店では、炒麻油腰花も人気です。
豚の腎臓を生姜や胡麻油などで炒めたものなのですが、これは日本食を食べている人には慣れた味付けで、美味しい!
お肉は分厚くて柔らかい弾力があり、臭みは全くありません。
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燙魷魚 |
それから燙魷魚、茹でたイカです。
新鮮で、コリコリした食感でこれも美味しかったです!!
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棺材板 |
そしていちごが一番気に入った台南料理は、安平古堡の近くのお店で食べた棺材板!
揚げた食パンの中をくり抜いて、中にクリームシチューを入れ、上からパンで蓋をしたもの。
「棺材」とは棺おけのことで、その形から名付けられたのだとか(^^;)
食パンは思ったより薄いのですが、シチューは溢れることなく、巧みな技で(?)くり抜かれていることがわかります(°▽°)
このお店のシチューはとろみがあり、やっぱり甘めの味付けでしたがサクサクの揚げ食パンといいコンビ。
いちごの小中学校の時の給食のシチューは甘めだったなぁと、懐かしい気分になりました♪
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「食飽未」(「お腹はいっぱいですか?」の意味だそう) |
目新しい食べ物がいっぱいの台南グルメ!
しかし、なぜこんなに台南料理は甘いのでしょうか。
友達が言うには、昔は砂糖は贅沢品だったため、料理に砂糖をたくさん加えることでおもてなしの気持ちを表しているのだとか。
私たちが普段食べているものとは違う味付けで、残念ながら口に合わないものが多かったのですが、現地の味を知ることができたのは本当にいい経験でした。
今回は甘い料理ばかりでしたが、実際は注文の際に砂糖の量を減らすことが可能なお店もあります。
みなさんのご旅行の際は、甘さを減らして美味しくいただけるお料理もあると思いますし、また一度は本場の味に挑戦してみるのもおすすめですよ♪
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台湾のお気に入りのタピオカ屋さん |
一昨年の友人夫婦の結婚式に続き、2度目の台湾。
今回も台湾、そして日本との歴史を学ぶことができました。
これまでは、日本の統治について教科書でたった数行読んだだけの知識しかありませんでしたが、この2回の訪問を通して、その時代に与えた影響は今でも大きく残っていることがわかりました。
過去に日本人は台湾の人々を傷つけてしまったのに、私たちが出会った台湾の友人たちはみんな親日に思ってくれていて、日本語を話したり、日本文化を好きだと言ってくれます。
日本の統治のおかげで、国のインフラや秩序が整ったとポジティブに話してくれる友達もいます。
でもその好意をただ受け取るだけで終わりにせず、その気持ちから、学ぶことがたくさんあると私は思います。
以前、今回案内をしてくれた台湾人の友達のおばあさまと、ひょんなことからビデオ通話をしました。
日本統治中に子ども時代を過ごしたおばあさまは、日本語が少し話せるからいちごと話してみたい、と(中国語で)言いました。
もしかしたら日本人に恨みがあるのかもしれない、何か悪いことを言われるのではないか、と不安な気持ちがよぎりましたが、
おばあさんはゆっくりと、「こんにちは」と「ありがとう」を言いました。
それからは中国語で、「もっと日本語を話せたと思ったんだけど、やっぱり忘れてしまったわ。ごめんね、ごめんね。」と。
当時の日本人が幼いこどもに無理に教えたかもしれない言葉を、「話せなくてごめんね」と、日本人である私に謝ってきたことに、なんと言葉を返せばいいのかわかりませんでした。
何気なく出た言葉だったのかもしれませんが、その出来事が今でもずっと胸に残っていて、私はおばあさまの気持ちにどう答えるべきだったのか、何ができたのか、しばしば考えています。
でもこれをきっかけに、その国にどんな歴史や政治があろうとも、差別や偏見を持たずに人と接することを心がけるようになりました。
当たり前のことのようですが、ネットなどいろいろな情報が溢れる今の時代、先入観から人と接してしまうことも。
もちろん自分の意見や考えも大切にしつつ、でももっと視野を広げて「その人」を知ることを大事にしていきたいです(^ ^)
素敵な体験をさせてくれた友達夫婦には感謝の気持ちでいっぱいです!
本当にありがとう、謝謝♡
そして今回の一時帰国では台湾から日本に帰国後、今度は友達夫婦が日本に来て、私たちが東京をご案内しました!
今では離れ離れになってしまった私たちですが、久しぶりに長い時間を一緒に過ごせて嬉しかったです。
きっとまたすぐに会える気がするので、その日を楽しみにこれからも日々頑張っていきたいなと思います♪
東京観光の様子
関連書籍
読んでいただきありがとうございました!
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