こんにちは、いちごです。
またまた更新期間があいてしまいましたが…
いちごとぽめすは元気に過ごしております!
シュトゥットガルトは今週、気温35℃前後の猛暑日が続きました。
一歩外に出るだけでも、強い日差しと熱風でサウナに来た気分。
この地域は盆地になっているので、尚更暑く感じるのかもしれません。
でも、ぽめすくんがドイツで留学していた10年ほど前の夏は、こんな暑い日は全然なかったそう。
8月でも上着が必須なくらいでした。
これも温暖化の影響なのかなと思いつつ…
今回はそんな地球環境への取り組みにも力を入れている、今ホットな大学へ!
7月2日の日曜日、
ホーエンハイム大学のオープンキャンパスへ行ってきました!
Universität Hohenheim/ホーエンハイム大学
ホーエンハイム大学は1818年からの歴史ある大学。
農業や食品、生物科学の分野に非常に強く、特に農業分野ではドイツ国内でもトップクラスです。
Stuttgart /シュトゥットガルトのSchloß Hohenheim/ホーエンハイム城が校舎になっており、お城の庭園は以前にも訪れました(^O^)
ホーエンハイム城の庭園の記事
|
Universität Hohenheim/ホーエンハイム大学 |
オープンキャンパス/Tag der offenen Tür
「オープンキャンパス」と書きましたが、ドイツ語では「Tag der offenen Tür」というイベントです。
大学・学校行事に関わらず、会社や施設などの「公開日」という意味でも使います。
今回のオープンキャンパスは「Nachhaltigkeit /持続可能性」をテーマに、こどもから大人まで楽しめるような展示や企画がありました!
|
Tag der offenen Tür |
校舎であるお城の中庭には、大学や学部のインフォメーションをはじめ、「持続可能性」や「食」に関連するブースが出店していました。
受験を目指す生徒さんだけではなく、親子連れや年配の方まで多くの人が訪れていて、
日本でいう大学の学祭のような雰囲気でした。
中庭の展示ブースは興味深いものばかりで、
バイオエコノミーの研究の紹介や、仔牛と酪農、食肉に関する問題の解説、
また大手メーカーのチョコレートと無名のメーカーのチョコレートを食べ比べして、どちらが美味しいかを考える、という企画もありました!
大学・学部説明会
校舎内では、受験生向けの説明会が行われていました。
建物はお城ですが、中は改装されているので一般的な大学の校舎と変わりません。
私が聞き取れた部分に限りますが、説明会の内容を簡単にご紹介します(^ ^)
|
大学・学部説明会 |
〜学部〜
ホーエンハイム大学の学部は大きく分けて3つあり、その中でいくつかのコースに分かれています。
Agrarwissenschaften /農業科学部
→農業科学、農業生物学など
Naturwissenschaften /自然科学部
→生物学、栄養学、食品科学、バイオテクノロジーなど
Wirtschafts- und Sozialwissenschaften /経済・社会科学部
→経済学、経済情報学、経済教育学、コミュニケーション・マネジメントなど
経済・社会科学部のDigital Business Management /デジタル・ビジネス・マネジメントとSustainability & Change /サステナビリティ&チェンジの2つのコースは、新設されたばかりだそうです。
〜期間と単位数〜
Bachelor /学部課程
6学期(3年)、180単位
授業は基本的にドイツ語
Master /修士課程
4学期(2年)、120単位
英語で学べるコースあり
全ての単位が取得できれば、卒業を早めることができます。
〜学費〜
1学期(半年) 186,70€(約25000円)
(近距離交通VVSの学生定期代等も込み)
つまり、学部生は原則6学期なので
186,70€ × 6 =1120,20€(約15万円)
が3年間の合計でかかります。
そしてバーデン・ヴュルテンベルク州の外国人学生は、追加で1学期ごとに1500€(約20万円)かかります。
外国人学部生の場合は、3年間で
1500€ × 6 = 9000€(約125万円)
基本の学費と合わせて合計で
9000€+1120,20€= 10120,20€(約140万円)
日本の大学よりは安いですが、ドイツの他の州に比べるとかなり高額です(・・;)
〜ホーエンハイム大学の魅力〜
・それぞれの学部・研究施設がお城を中心に集中しているので、歩いて回ることができる
・研究施設・設備が充実しており、最新技術を学ぶことができる
・敷地内に広い庭園があり、自然の中でリラックスできる環境がある
・シュトゥットガルトという大きな産業都市に位置しているので、卒業後の就職場所を見つけやすい
・修士課程には英語で学べるコースがある
・定員数の制限がないコースがある
その他大学の詳細につきましては、直接ホーエンハイム大学へお問い合わせください!
大学施設の見学
お城の校舎の周辺には、大学の研究施設が幾つも点在しています。
今回のオープンキャンパスではその施設も公開されており、見学することができました!
詳しい設備や研究の内容は私には難しく解説できませんが、どんな施設があったのかを書いてみたいと思います。
Technikum
|
Technikum |
食肉加工施設と、ミルク粉末を作る大きな設備(?)を見学。
ここで実際に、とある機械で食肉を作るところを見ることができたのですが、
その機械とは…3Dプリンター!
そもそも3Dプリンターで食べ物が作れると知らなかったのでびっくり!!
この技術が進むことで、将来の食糧不足問題の助けになると言われています。
将来、本物の動物の食肉のほうが高価になるなんてこともあるかも?
Forschungs- und Lehrbrennerei
|
Forschungs- und Lehrbrennerei |
Brennereiは、醸造所という意味。そう、ここではお酒を作っているんです!
ビールとObstbrand /フルーツブランデーを作る設備がありました。
お酒を作る独特な形の大きなタンクが並び、ビールのいい香りがしました。
学部生も院生も研究で利用しているそうです。
Forschungs- und Lehrmolkerei
|
Forschungs- und Lehrmolkerei |
乳製品の加工の研究所。
この施設は食品を市場に出すために必要なEUの許可を持っており、研究で生み出した乳製品を実際に商品化することも可能だそう!
学生さんたちの勉強のやる気にもつながりますね(^O^)
|
アイス! |
ここで自家製のアイスをいただくことができました!
味の種類も普通のアイス屋さんとはまた違って、バナナやコーヒーなどを使ったオリジナリティのある味を楽しめました♪
ミルクが濃厚で美味しかったです。
アイス好きのぽめすくんも嬉しそうでした。
他にも、庭園のワイン畑でワインの試飲をすることができたり、
養蜂研究所でハチの保護の研究の紹介や、ハチミツの販売などが行なわれていました。
いろいろ気になりましたが、施設の数が多く、全部を見て回ることはできませんでした(T_T)
屋台の食べ物
最後に、オープンキャンパスで食べたお昼ごはんをご紹介。
屋台は意外にもアジアなどのインターナショナルなお料理が多く、
そしてベジタリアン、ヴィーガン(完全菜食主義)向けのものが本当に多いと感じました!
やはり農業、食品系の学生は、自分の食事に対しても意識が高いのかな?
そういえば、ホーエンハイム大学に通っていた知人もベジタリアンでした。
今回私たちが食事をしたのは、ホーエンハイム大学の学食が運営している大きな屋台。
メインの料理はブリトーで、中にはご飯が入っているとのこと。
4種類ありましたがヴィーガン用のブリトーしか残っていなかったため、ぽめすくんと二人でそれを注文しました!
|
ブリトー・ヴィーガン |
小麦粉の生地に包まれていたのは、いっぱいのご飯とカボチャなどの野菜でした!
塩味がきいていてちょっとしょっぱかったですが、ボリューミーでお腹はいっぱいになりました(^ ^)
今世界中で行われているSDGsの取り組み。
文系学生だった私とぽめすくんにとってはやはり難しい内容でしたが、
SDGs先端の研究が行われている大学施設を見学でき、とても貴重な経験でした。
そして研究所の方も学生さんたちも、自身の研究についてとても楽しそうにお話ししていたのが印象的でした!
興味のあることをじっくり学ぶのにとてもいい環境のようです。
コロナ禍の2年間、大学イベントはオンラインが中心でしたが、今年は現地開催に戻ってきています!
他の大学のオープンキャンパスにも行けたらいいなと思います♪
ここでも学部や受験の最新の情報が得られるそうです。
またホーエンハイム大学の詳細や入学要項については、以下のZentrale Studienberatungへ直接お問い合わせください。
今回参考にしたページはこちら
Universität Hohenheim
ドイツの大学の情報はこちら
・Universität Stuttgart /シュトゥットガルト大学
・Universität Tübingen /テュービンゲン大学
読んでいただきありがとうございました!
「にほんブログ村」ランキングに参加中です(^O^)
にほんブログ村
コメント
コメントを投稿
iOS端末(MacやiPhone)でのコメントの投稿は、システム上ページ に反映されない場合がございます。ご了承下さい。