こんにちは、いちごです。
先日お友達に誘われて、ドイツの中世祭りに行ってきましたヽ(´▽`)/
前々回の記事では、中世の人々の行列や中世マルクト(市場)を散策、
前回の記事では、中世の騎士の馬上試合・トーナメント観戦について書きました!
これまでの記事
今回は最終回、
中世祭りのグルメとHorbの町散策です♪
中世の人々の生活風景
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中世の人々の生活エリア |
中世の騎士たちの馬上試合・トーナメントを観戦した後は、トーナメント会場前を散策。
ここでは中世の人々の生活風景を覗くことができます。
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騎士たちの会議場 |
トーナメント会場の入り口すぐにあるのは、騎士たちの会議場。
椅子の背に様々な紋章が描かれており、奥には大きな立派な椅子も見えます。
この時はスタッフさんの休憩場所になっていました。笑
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市民たちの食卓 |
先へ進むと、市民たちの食卓。
テーブルには木のお皿や陶器のコップが置いてあり、まな板の上には食べかけのベーコンやチーズ。
上のロープには、サラミのようなものが吊るしてあり、太い蝋燭の入った灯籠もぶら下がっています。
椅子には動物の毛皮が敷かれていました。
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台所とかまど |
向かい側には台所とかまど。
パン生地のようなものが火にあたって、調理中のよう。
食卓にあったサラミと一緒に食べるのでしょうか?
奥には様々な形のお皿やプレート、コップが収納され、大きなお鍋もぶら下がっています。
隣のテントにはロープに洗濯物が干してあったりと、市民たちのリアルな生活感が漂う場所でした。
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中世の日用雑貨屋さん? |
ここでは、毛皮や羽毛の羽織物やアクセサリ、おもちゃやユニークな置物があちこちに積まれています。
中世の服屋さん?日用雑貨屋さんでしょうか?
お店の前では宝探しのゲームにも挑戦できるようになっています。
道化師さんが王様の人形を操っておもちゃで遊んでいました!
生きているようにしなやかに動く人形に、多くの人が立ち止まって見入っていました。
少し不気味で独特な存在感を放つ道化師さんは、
カラフルな衣装にツノの生えたような帽子、靴はとんがっていて、こどもの頃に絵本で見たそのままの格好。
本物に会えて嬉しかったです!
他にも、鉄を加工して作った道具が売られていたり、中世の恐ろしい拷問器具が展示されていたり…!
中世時代へタイムスリップした気持ちになりましたヽ(´▽`)/
中世のグルメ
中世の人々の食卓を見ていたら、私たちもだんだんお腹が空いてきました!笑
ということで、お昼ごはんを探すことに(^O^)
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ポテト屋さん |
中世祭りには、中世の(または中世風の)食べ物の屋台がたくさん出店しています。
パスタ屋さんやジャガイモの専門店、クッキーを売るお店も。
どこも中世風の看板や装飾がとても可愛いです。
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コーヒー豆を焙煎 |
中世カフェの前では、昔ながらの方法でコーヒー豆を焙煎。
大きなボウルを使って豆を勢いよく落とします。
コーヒーのいい香りも広がってきます♪
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Schwäbische Dinnede |
どれも珍しいもので何を食べようか迷いましたが、いちごはこちらのお店に。
看板には、「Schwäbische Dinnede」と書いてあります。
Dinnede とは、ドイツ南西部からスイスにかけてのシュヴァーベン地方、アレマン地方のお料理で、Dinnete、Dennete、Dennetle、Dinelleなどなど、地域によって呼び方は様々です。
アルザス地方のピザ、フラムクーヘン/flammkuchenに似ているとのこと。
いちごは初めて聞く食べ物でしたが、注文してみることにしました!
フラムクーヘン/flammkuchenについて
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Dinnede mit Zwiebel-Speck |
選んだのはDinnede mit Zwiebel-Speckで、Dinnedeに玉ねぎとベーコンをのせたもの!
平たく延ばしたBauernbrot/ バウアンブロート(農家のパン)の生地に具材をのせて、オーブンで焼きます。
最後は目の前で、お店の人に大きな半月型包丁(メッザルーナ)で大胆に切り込みを入れてもらいました!
半月型包丁(メッザルーナ)のイメージ
(Amazonより)
現代のフラムクーヘンとは違って生地が厚く、食べ応えがあります。
焼きたては熱々で想像していたより塩味が少なく、ちょうどいい味付け(^ ^)
トッピングは他にもチーズやじゃかいもがありました。
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Nordmanns Grill |
ぽめすくんは、ポテト屋さんと迷った末、グリル屋さんでお肉を食べることにしました。
木材の柱で支えられたタープにロープや網がかかって、カゴにはパンが積まれ、中世の時代のお店の雰囲気。
お肉の焼けるいい匂いがしてきます♪
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Räuberspieß |
ぽめすくんが選んだのは、ぶつ切りにしたお肉を長い棒に大胆に串刺ししたRäuberspieß、 直訳すると盗賊の焼き串!
辛いソースで刺激があって、中世らしい?野生の味がしました(°▽°)
ちなみに中世祭りの屋台では、中世の古いドイツ語を使って話す方もいます。
少し聞き取りづらいですが、これも貴重な経験でした♪
Horb am Neckar /ホルプ・アム・ネッカーの町
中世祭りを満喫した後は会場を出て、少し町散策をしました(^ ^)
Horb am Neckar /ホルプ・アム・ネッカーは、900年以上もの長い歴史がある町。
Horb /ホルプという町の名前は貴族の名前から付けられたと言われており、1090年頃の文書で初めて言及されました。
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中世祭りの会場から見える旧市街 |
旧市街は丘の上にあるということで、いくつもの階段を上がって行ってきました!
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Rat- und Wachthaus /市庁舎と守衛所 |
小道を抜けてたどり着いたのは、Marktplatz /マルクト広場。
二つの隣り合ったクリーム色の建物は、Rat- und Wachthaus /市庁舎と守衛所です。
市庁舎については1420年頃のホルプの町の法律に初めて記載され、1765年に再建されました。
壁の絵は1925〜27年のもので、地元出身の画家・彫刻家であるWilhelm Klinkさんの作品です。
「Horber Bilderbuch /ホルプの絵本」と呼ばれ、ネッカーの町の歴史と重要な人物について描かれています。
壁の肖像画はどれも額縁まで繊細に描かれており、人物の背景には建物も見えます。(写真はクリックで拡大します)
まるで本物の絵画が一つ一つ掛けられているよう。だまし絵みたいで面白い!
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教会へ |
そのまま、マルクト広場から見える大きな教会へ歩いて行きます。
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Stiftskirche Heilig Kreuz |
Stiftskirche Heilig Kreuz / Heilig Kreuz 司教座教会は、13世紀半ばからここにあった教会で、1728〜1755年に再建されました。
ホルプの旧市街で最も高いところにある最古の教会堂です。
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天井画 |
ここにも、いちごの好みの絵が!
パステルカラーの可愛い装飾の中央に、美しい天井画。
よくみると壁の柱も絵になっています。
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パイプオルガン |
パイプオルガンは金色の豪華な装飾。
思わずうっとりしてしまう、とても素敵な空間でした(^ ^)
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教会前の眺め |
教会前からは、ホルプの下町を眺めることができます。
目の前はネッカー川と山。
賑わう中世祭りの会場も見えました!
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Hackbrunnen(井戸) |
町中でも、中世の人々を発見!
Hackbrunnenの井戸では、中世の人の連れたわんちゃんが水分補給。
この井戸は1472年からあり、19世紀末まで市民の飲料水として利用されてきました。
わんちゃんはお水を飲んでいるようでしたが、一応「Kein Trinkwasser /飲み水ではありません」と書いてあるので、人間は飲まないようにしましょう(°▽°)
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Weißer Garten /ホワイトガーデン |
Weißer Garten /ホワイトガーデンは、旧ドミニコ会修道院の中庭だった場所。
英国に倣い白い花と深緑の低木を組み合わせています。
ちょうど中央の白薔薇のアーチの下で、中世の女性が町の景色を眺めているところでした。
ディズニーに出てくるプリンセスのようです♡
いちごも次に来るときは、中世の衣装を着て参加してみたいです(^O^)
中世の衣装
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木組みの家 |
古い建物がいくつも残るホルプの町は、他にも見どころがいっぱい!
丘の上へ続く石畳の小道や、建物の間のレンガ作りの小さなトンネルも可愛らしくて、ジブリの世界に迷い込んでしまったような気分を味わえますヽ(´▽`)/
この日は中世祭りや町歩きを通して、ドイツの文化や歴史に触れることができました。
誘ってくれた友達には本当に感謝です!
中世祭りはドイツ各地で行われているほか、クリスマス期間には中世のクリスマスマーケットを開催する地域もあります。
普段は見ることのない中世ドイツを体験できるチャンスですので、是非訪れてみてください♪
参考にしたページ
Horb am Neckar /ホルプ・アム・ネッカー
読んでいただきありがとうございました!
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