大学街テュービンゲンで世界遺産の遺物を見る〜Museum Alte Kulturen〜
こんにちは、いちごです。
古代エジプトに夢中だという友達。
先日、彼とそのパートナーさんに連れられて、いちごとぽめすはTübingen /テュービンゲンにある
ホーエン・テュービンゲン城博物館・Museum Alte Kulturen
へやってきました!
Tübingen /テュービンゲン
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Tübingen /テュービンゲン |
Stuttgart /シュトゥットガルトから車で45分のところにあるテュービンゲンは、ドイツの有名な大学街の一つ。
旧市街にはカラフルな木組みの家が並びメルヘンな雰囲気です♪
その街中に大学施設が点在しており、いつも多くの学生さんで賑わっています。
電車で行く場合は、シュトゥットガルト中央駅からテュービンゲン中央駅まで通常はRE、RB、MEXの近郊列車で乗り換えなしで約1時間ですが、今年8月〜9月は線路工事のため代替バスが運行しています。
Schloss Hohentübingen /ホーエン・テュービンゲン城
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Unteres Schlosstor /ホーエン・テュービンゲン城の門 |
目的の博物館は、丘の上にあるSchloss Hohentübingen /ホーエン・テュービンゲン城の中にあります。
旧市街の外れにある駐車場に車を停めて、木組みの家の間の路地を迷路のように歩いて登っていくと、道が開けて立派なお城の門が見えてきます。
Marktplatz /マルクト広場から徒歩3分の道のりですが、道に迷いました(°▽°)
迷子にご注意ください。
1606〜1607年に建設された城門、Unteres Schlosstor は、ルネッサンス様式の豪華な彫刻が施されています。
入り口には、怖い顔をした獅子の顔!今にも襲ってきそうなリアルな表情です(゚o゚;;
門をくぐるとこの景色。
街のどこからか、陽気な音楽が聞こえてきていました♪
中庭では、大きな頭のAugustuskopfの像がお出迎えしてくれます(^O^)
Kaiser Augustus /ローマ皇帝アウグストゥスさんです。
(写真は過去に撮影したもの)ホーエン・テュービンゲン城は中世時代には城塞として機能し、1078年に初めて「castrum twingia」として記録されています。
現在はテュービンゲン大学の施設となっており、古典考古学研究所と博物館・Museum Alte Kulturenがあります。
Museum Alte Kulturen
つまり、先史時代の世界最古クラスの考古学芸術に会えてしまうのです!!
そして注目すべきなのは、ここは2件のユネスコ世界文化遺産の遺物を所蔵する世界で唯一の大学博物館であること!
そんな貴重な展示物を少しお見せしたいと思います♪
世界遺産と興味深い遺物たち
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Wildpferd aus Mammutelfenbein /マンモスの牙から作られた野生の馬 |
まずは、1つ目の世界遺産からの出土品、Wildpferd aus Mammutelfenbein /マンモスの牙から作られた野生の馬。
「シュヴァーベン・ジュラにある洞窟群と氷河期の芸術」として2017年に文化遺産に登録されたVogelherd Höhle /フォーゲルヘルド洞窟から発見され、約40000年前のものです。
美しい体の曲線とリアルな顔の形で非常に精巧な作りになっています。
氷河期時代に洞窟の中で暮らした人々が製作した「Eiszeitkunst/氷河期の芸術」。
他にもマンモスの牙や骨などから作られた笛やアクセサリー、人をかたどった作品などを見ることができます。
隣の部屋には多くの壺が並びます。
ここにはもう一つの世界遺産、2011年に登録された「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」からの出土品が展示されています。
これはスイスやイタリアなど6カ国の共同登録文化遺産です。
その中のドイツのFedersee /フェーダー湖畔から、そしてドナウ川周辺やシュヴァーベン・アルプ地方のケルト人居住地からの出土品が展示されています。
その先の広い展示室には、様々な年代の出土品が並びます。
天使や馬が乗った大きな壺の前で、このフィギュアがどうやってツルツルの壺の表面に取り付けられているのかを考えてみたり…
もしかして壺の中まで貫通してる??
カエルさんをはじめとしたキュートな動物(一番左は人の顔?)たち。
この子たち、どこかで見たことあるな〜と思ったら…
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地元の下町カフェ |
この冬の一時帰国で訪れた地元のカフェに似たものがいました!笑
ここではケーキを囲んでいますが、実際は動物たちの背中にスプーンやフォークを置いて使います。
今も昔も、動物を可愛いフィギュアにしてしまう人間の行動は変わらないようです( ´ ▽ ` )
そのまた奥の部屋には、地中海地域で発見された古典考古学芸術のオリジナルコレクション。
古代ギリシャやローマ時代のものが並びます。
Tübinger waffenläufer はオリンピック選手のブロンズ像。
紀元前490〜480年頃にアテネ近郊で製作され、元々は兜と盾を装備し、競技のスタートの姿勢をとっているそうです。
エジプトコレクション
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エジプトコレクション |
1階へ降りて(これまでは2階の展示でした)、エジプトコレクション。
ミイラのマスクや棺が保管されています。
鍵のかかった部屋に静かに横たわる棺はちょっと不気味な感じ。
マスクの目も、こっちをみている…(°▽°)
棺の表面にも中にもぎっしり文字と絵が描かれていて、とても興味深いです。
アンティーク彫刻
2階の展示室で、
「ウルトラマンがいる(;゜0゜)」
と言ってきたぽめすくん。
考古学博物館に宇宙人??
気になって窓を覗いてみると…
確かに何かいる(°▽°)
そしてウルトラマンぽい!!笑
(写真はクリックで拡大します)
ということで、最後は彫刻のコーナー。
入り口に立つ高身長の彼は、顔もウルトラマンにそっくりでした!笑
パリのルーブル美術館で見たサモトラケのニケがここにいらっしゃいました。
もちろんレプリカです。
パリまで行かなくてもここで見れることがわかりました!
友達が、「この服がどうなっているのか気になる!」 と言って、
職員さんに質問してみました。
これは一枚の布になっており、ウエストあたりに紐を巻いてスカート部分の長さを調節します。
日本の着物にも似ていますね。
そしてお腹の部分の布が重なっている部分は、ポケットとして使えるようになっていたそう。
意外にも機能的な服でした!
そしていちごが気になったのは、こちらの像。
足の裏をまじまじと見つめる少年…
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棘はなかった! |
これは足の裏に刺さった棘を抜こうとしている場面だそう!
現代の人もするようなポーズで、親近感を覚えました(°▽°)
まあ、全裸ではやりませんけどね。笑
何十世紀にもわたるたくさんのお宝が詰まったこの博物館。
昔の人々の暮らしを覗かせてもらったような気持ちで楽しかったです!
テュービンゲン散策
見学の後は、お城のある丘から下ってマルクト広場のカフェ、Marktschenkeへ。
テラス席でみんなで小休憩しながら、博物館の感想を言い合ったり。
この日は暑かったので、自家製レモネードがいっそう美味しく感じました!
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自家製ケーキ |
自家製ケーキもいただきました!
太陽の光でゼリーの部分が輝いていて綺麗でした( ´ ▽ ` )
そして、ネッカー川の中州にある公園でお散歩。
並木道になっていて日陰の涼しい場所です。
川には小舟や小さなボートが走ります。
みなさん楽しそうに揺れていました♪
彼はFriedrich Silcher /フリードリヒ・ジルヒャー、ドイツの作曲家です。
テュービンゲン大学の最初の音楽監督で、日本では「ローレライ」の作曲家として知られているそう。
友達の2人は、この人の歌を知っている!と大盛り上がり(^O^)
「Muß i denn」という曲で、日本でも「別れ」というタイトルで日本語の歌詞がありました。
あとで聞かせてもらいましたが、耳に残る曲調と歌詞のフレーズが特徴的。
意外な日本との接点がありました。
そのまま街歩きをして、最後は川の近くのイタリアン、Zum Alten Fritzでディナー!
いちごはピザ、Prosciutto e Funghi。
大好物のきのことハム、モッツァレラチーズが生地いっぱいにのって、大満足です♪
ぽめすくんは珍しく?パスタで、tortellini gorgonzola。
いちごも味見させてもらいましたが、ゴルゴンゾーラチーズがたっぷりでおいしかったです。
アクティブでユーモアのあるイタリア人のウェイターさんもいて、面白いお店でした(^O^)
博物館で歴史に触れ、久しぶりにテュービンゲンの街をゆっくり歩き、とても充実した1日でした。
(チョコレートマーケット期間以外は)いつ来てもゆったりとした空気が流れる素敵な街です。
シュトゥットガルトから日帰りでき、気軽に行けるのでおすすめですよ♪
*Museum Alte Kulture /ホーエン・テュービンゲン城博物館*
所在地:Burgsteige 11, 72070 Tübingen
開館時間:
水曜、金曜〜日曜日 10時-17時
木曜日 10時-19時
月曜、火曜日 休館
入場料:
大人 5€
割引(こども、学生、年金受給者、重度障がい者) 3€
ファミリーチケット12€
チュービンゲン大学の学生 無料
(Amazonより)
チョコレートマーケット・chocolART
Universität Tübingen /テュービンゲン大学
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