海外で衆院選投票に丸一日かけて行った話〜衆院選2026〜

こんにちは、いちごです。


「なぜ今なのか。『高市早苗が内閣総理大臣で良いのかどうか』、今、主権者たる国民の皆さまに決めていただく、それしかない」
(令和8年(2026年) 1月19日 高市内閣総理大臣記者会見より)


・・・え、今?

また選挙するの・・・(°▽°)?


ということで急遽、総領事館のあるミュンヘン行きの長距離バスのチケットを購入。

衆議院選挙に投票してきました!


海外で衆院選投票に丸一日かけて行く〜衆院選2026〜
ミュンヘンへ


在外選挙制度

もう毎年のようにドイツからの投票について記事に書いていますが、より多くの方に在外選挙制度について知ってもらい、今後の衆院選・参院選で海外からも投票してもらえたらという思いで、再度ご紹介したいと思います!



「在外選挙制度」とは、海外に住む日本人が日本の国政選挙に投票できる制度で、

衆議院選挙参議院選挙とこれらの補欠選挙再選挙、そして最高裁判所裁判官の国民審査が対象です。

地方選挙である都道府県の知事選や、地方議員選挙などには投票できません。





海外で衆院選投票に丸一日かけて行く〜衆院選2026〜
在外選挙人証

投票を行うためには事前に「在外選挙人名簿への登録手続きを行い、在外選挙人証を受け取っておく必要があります

在外選挙人名簿の登録ができるのは、

18歳以上日本国籍を持ち、日本の市区町村役場で転出届出を行った方です。


申請手続きは、

日本出国前であれば日本の最終住所地の市区町村の選挙管理委員会の窓口

すでに海外に3ヶ月以上住んでいるまたはその予定の方であれば、その外国の地域を管轄する在外公館(日本大使館や総領事館)で行うことができます。


登録申請から在外選挙人証の受け取りまでは2ヶ月ほどかかります。

選挙の直前に申請しても間に合いませんのでご注意ください。




私は日本出国前に住所のあった役所で、ぽめすくんはドイツに住み始めてからミュンヘンの総領事館(在外公館)で、在外選挙人名簿の登録申請をしました(^ ^)


在外選挙人証の詳細はこちらの記事からご覧ください。

総領事館(在外公館)での在外選挙人証の申請方法


投票方法

在外選挙制度では、
  • 在外公館等投票(海外にある日本大使館・総領事館で投票)
  • 郵送等投票
  • 日本国内における投票(一時帰国をして日本で投票)
の3つの投票方法から選ぶことができます。


「郵送等投票」が一番簡単な方法に思えますが、その手順は

1、投票用紙請求書を記入し、在外選挙人証と一緒に日本の各市区町村の選挙管理委員会(選管)に郵送する
2、選管から投票用紙と封筒が返送される
3、投票用紙に記入して投票日までに選管に郵送する

と、外国と日本の間で3回の郵送でのやり取りが必要となります。
ドイツと日本の場合、1回の郵送に4日〜1週間の時間がかかり、「郵送等投票」に最低でも3週間ほど必要です。
そのため今回のような急な解散、そして投開票まで短期決戦となると、投票日までに郵送が間に合わない可能性が非常に高いです。




在外公館投票

今回私たちは、在外公館投票をしました。
在外公館での投票は、投票締切が日本の投票日より1週間ほど早く設けられます。

投票期間や時間は在外公館によって異なり、
私たちが住むStuttgart/シュトゥットガルトを管轄する在ミュンヘン日本国総領事館では、
2026年1月28日(水)から21日(日)までの5日間、9時30分〜17時に行われました。


持ち物は、在外選挙人証有効なパスポートだけ!
パスポートを提示できない場合は、日本または居住国の政府・地方公共団体が交付した顔写真付き身分証明書(例:運転免許証、官公庁身分証明書、外国人登録証、滞在許可証、労働許可証、警察登録証、国公立大学の学生証など)が必要です。

投票の際は、総領事館の訪問予約は不要です。




投票所となる総領事館へ

冒頭の首相記者会見が開かれる前から衆院解散や投開票日を予測するニュース記事を読んでいたので、在外公館投票の時期もなんとなく予想はしていました。
しかし日本で選挙日程が決まった後も在外公館投票の日程は発表されず、ミュンヘン行きの日を決められずにいました…。


海外で衆院選投票に丸一日かけて行く〜衆院選2026〜
Flixbus /フリックスバス(写真は帰りのバス)

首相の記者会見から4日後、在外公館から仮の投票日程を知らせるメールが届きました。
突然の解散、1週間後には在外公館投票というタイトなスケジュールで、在外公館側も会場準備や人員の確保が大変だったのだと思います…。

翌週の5日間の投票日程のうち1日だけ予定が合ったので、ミュンヘン行きの長距離バス・Flixbus /フリックスバスの切符を購入しました。
ICE(ドイツの新幹線)の切符は直前に購入すると高額なため諦めました(T_T)





朝8時半前に家を出て、電車とバスを乗り継ぎ4時間。
投票所となるミュンヘン総領事館に到着したのは午後1時前でした。

海外で衆院選投票に丸一日かけて行く〜衆院選2026〜
ミュンヘン総領事館入口

在外公館投票では記入した投票用紙を日本に郵送するため、通常の日本での投票よりも多くの作業を必要とします。

例えば10桁以上もある自分の在外選挙人証の番号を何箇所にも記入し、書いた番号に間違いがないか、投票所の方に一つ一つ確認していただきます。
また郵送用の封筒に選挙管理委員会の住所を書き、投票用紙の枚数分、別の封筒に自分の名前や署名を書きます。


そこまで終わってから、やっと投票用紙の記入に移ります。
日本の投票所には、投票用紙の記入台にその地域の選挙区の候補者名や政党の一覧表が貼られていると思います。

しかし在外公館の投票所には、47都道府県全ての選挙区の有権者が投票に訪れます。
そのため全国の立候補者名と政党名の一覧表が一つの分厚いファイルに綴じられて記入台に置かれているので、そのファイルから自分の選挙区の表を探さなければなりません。



これまでの選挙では、このファイルの書類に都道府県ごとの付箋が貼られており、選挙区を探す目印となっていました。
しかし今回は、その付箋がない…!!
初めのページに都道府県の順番は書いてありましたが、肝心なページ番号が書かれていません。
印刷された文字もかすれていたりと、いつもより使いづらく感じました。
投票日程まで時間が短く、きっと領事館側の準備が間に合わなかったのでしょう(T_T)




海外で衆院選投票に丸一日かけて行く〜衆院選2026〜
投票の証

自分が投票したい候補者名、政党名はもちろん事前に確認していましたが、いざ書くとなると漢字が合っているかなど不安になってきました…

せっかくここまで時間とお金をかけて来たのに、ここで間違えるわけにはいかないと、
ランダムに開いたページで都道府県を確認し、最初の目次のページに戻って順番を調べ、自分の選挙区の「東京都」が見つかるまでひたすらページをめくりました(T_T)


小さな部屋に3つしかない記入台、別室で次の方々が並んで待っているという状況に焦りつつ、なんとか選挙区を見つけ出し、候補者氏名を確認。
小選挙区、比例代表、最高裁判所裁判官の国民審査の3枚の投票用紙をそれぞれ別々の二重の封筒に入れて、一枚ずつしっかり閉じて、担当の方に提出しました。

この日会場は混雑はしていませんでしたが自分が名簿ファイルに手間取ったこともあり、
入館から投票終了まで30分ほどかかりました。

詳しい在外公館投票の手順については以前の記事をご覧ください。




なぜ今、解散?

冒頭にも書きましたが、今回の選挙でモヤモヤしているのは、

「もう?また選挙するの?なぜ解散?」

というところ。


前回の衆院選で選ばれた議員の在職日数は454日で、4年の任期の3分の1にも足りません。現行憲法下では3番目に短く、内閣不信任決議が伴わないケースでは今回が最短だそう。

一昨年の衆院選も時間がない中ミュンヘンまで行って投票しました。
私の投票した候補者は落選しましたが、それでも当選した議員の方々には任期の4年間しっかり頑張ってほしいと思っていました。
もちろん解散があることも理解していましたが、それでもこんなに早い解散になるなんて…

それに2026年度の当初予算案を年度中に成立させることが難しくなったため、昨年の参院選で選ばれた方々も含め、選挙で有権者と約束した公約を果たせなかった議員さんは多いはず。




そして解散の理由。
「・・・『高市早苗が内閣総理大臣で良いのかどうか』、今、主権者たる国民の皆さまに決めていただく・・・」


アメリカの大統領制のように、議会から独立した国民からの投票(間接選挙)で選ばれるならまだしも、
議院内閣制の日本では内閣総理大臣は議会が選びます。

むしろこれまでの選挙で私たちが選んできた議員さんたちの結果が今の首相を誕生させたわけなのだから、それで良いのでは…?
それに、今の首相が就任してからまだ3ヶ月しか経っていません。
彼女が内閣総理大臣に適任かどうかの判断材料が少なすぎます(・・;)


メディアでは、国民が「強いリーダー」を求めているとも報道されています。
「強い」の意味が具体的に示されていませんが、政治的な「強い」リーダーやリーダシップが求められるのであれば、外国の例で言えばアメリカのトランプ大統領にロシアのプーチン大統領、中国に北朝鮮…?
そんなリーダーが日本に必要ということでしょうか。



なんのための解散か理解できないのに、今回の総選挙にかかる費用は850億円。
在外選挙の際の総領事館の方々もそうですが、選挙に関わる自治体職員の方々には大きな負担がかかっています。
それでも公正な選挙が行われるように、多くの方々が力を尽くしてくださっているわけですが…


それなのにSNSでは、フェイクニュースが飛び交い、AI等で作成された悪意のある画像やショート動画が流れ、候補者への誹謗中傷が相次ぎます。

選挙はもはや、口の上手い人だけが勝ち残れるゲームのよう。
その内容が本当か嘘かは関係ありません。


私は学生時代に議員さんのもとでインターンシップをしていたので、地方議会から国政まで様々な選挙ボランティアに参加させていただきました。
裏金も忖度もなく、本当に市民や国民のために活動している議員さん、候補者の方をたくさん見てきました。

真偽不明な情報や悪意のある作りものは、有権者の判断を妨げるだけでなく、
日本のために真面目に真剣に取り組んでいる候補者や選挙に関わる職員の方々に対してとても失礼で、
そんな世の中を悲しく感じます…。



ミュンヘンまでの1日がかりの投票は時間的にも金銭的にも精神的にも簡単なことではありませんが、
それでも真っ当な政治、選挙のために戦っている人たちがいる限り、今後も諦めずに投票に行きたいと思います。


読んでいただきありがとうございました!


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