ドイツから参議院議員選挙に投票。政治を諦めないこと〜参院選2025〜
こんにちは、いちごです。
明日は日本の参議院議員選挙の投票日。
いちごとぽめすも在外選挙制度を利用し、
ドイツから参院選に投票しました!
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ミュンヘン総領事館の在外選挙投票所にて |
在外選挙制度
これまでもドイツからの投票について記事に書いてきましたが、より多くの方に在外選挙について知ってもらい、今後の選挙で海外からも投票してもらえたらという思いで、再度ご紹介したいと思います(^ ^)
「在外選挙制度」とは、海外に住む日本人が日本の国政選挙に投票できる制度で、
衆議院選挙、参議院選挙とこれらの補欠選挙、再選挙、そして最高裁判所裁判官の国民審査が対象です。
地方選挙の都道府県の知事選や、地方議員選挙などには投票できません。
投票を行うには事前に「在外選挙人名簿」への登録手続きを行い、在外選挙人証を受け取る必要があります。
「在外選挙人名簿」への登録は、18歳以上で日本国籍を持ち、日本の市区町村役場で転出届を行った方が、
日本出国前または海外に3ヶ月以上住んでいれば申し込みをすることができます。
登録申請から在外選挙人証の受け取りまでは2ヶ月ほどかかり、選挙の直前に申請しても間に合いませんのでご注意ください。
私は日本出国前に戸籍のある役所で、ぽめすくんはドイツに住み始めてからミュンヘンの総領事館(在外公館)で、在外選挙人名簿の登録申請をしました(^ ^)
在外選挙人証の詳細はこちらの記事からご覧ください。
総領事館(在外公館)での在外選挙人証の申請方法
在外公館投票
在外選挙制度では、
- 在外公館等投票(海外にある大使館・総領事館で投票)
- 郵送等投票
- 日本国内における投票(一時帰国をして日本で投票)
の3つの投票方法から選ぶことができます。
今回私たちは、在外公館投票をしました。
在外公館での投票は、投票用紙を海外から日本のそれぞれの選挙区に郵送するため、
投票締切が日本の投票日より1週間ほど早く設けられます。
投票期間や時間は在外公館によって異なり、
私たちが住むStuttgart/シュトゥットガルトを管轄する在ミュンヘン日本国総領事館は、
2025年7月4日(金)から13日(日)までの10日間、9時30分〜17時に行われました。
持ち物は、在外選挙人証と有効なパスポートだけ!
パスポートを提示できない場合は、日本または居住国の政府・地方公共団体が交付した顔写真付き身分証明書(例:運転免許証、官公庁身分証明書、外国人登録証、滞在許可証、労働許可証、警察登録証、国公立大学の学生証など)が必要です。
投票の際の総領事館の予約は不要です。
詳しい在外公館投票の手順は、以前の記事をご覧ください。
投票所の様子
私たちが投票に訪れたのは、在外公館投票の最終日の日曜日。
シュトゥットガルトからミュンヘンまでの移動は、今回もドイツの格安長距離バス・Flixbus /フリックスバス。
ICE(ドイツの新幹線)の方が快適ですが、切符が直前の購入だと高額なので諦めました…(T_T)
バスのチケットは、席予約料金含め往復1人約44ユーロ(7600円)。
ICEを利用した場合の3分の1以下の値段でした。
フリックスバスでは乗り換えなし、ミュンヘンまで途中停車なし、そして心配だった遅延は数分で済み、約2時間半で到着。
バスターミナルの駅からSバーンに乗り、お昼過ぎに在外公館の在ミュンヘン日本国総領事館につきました。
昨年秋、衆議院選で投票に来た際は午後に訪れてすでに人がいっぱいだったので、今回も長時間を覚悟して入りました。
前回の衆議院選投票の混乱の様子
在外公館投票では、以前の参院選投票の記事でもご紹介したように、日本での投票よりも作業が多く、慣れていないと時間がかかります。
投票用紙を日本に郵送するための封筒に選挙管理委員会の住所を記入したり、長くて複雑な交付番号を何箇所にも記入したり。
投票用紙の記入台にある立候補者名簿のファイルは、47都道府県のすべての名簿が一冊に閉じられているので重くて扱いにくく、自分の選挙区を探すのが大変だったり…。
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投票後のスタンプがちょっと嬉しい |
しかし、この日の投票は本当にあっという間で、在外公館入場(入室?)から退場までたった15分で終わりました!
他にも投票に来ている方はいましたが、たまたま空いている時間だったのか待ち時間もありませんでした。
会場の職員さんたちの丁寧なご説明もあり、スムーズに終了しました♪
本当に感謝です!
政治を諦めないこと
投票は15分で済みましたが、家から投票所に行くまでは電車と長距離バスを乗り継ぎ片道4時間、往復で8時間。
ゆっくりミュージアムに入る時間もなく、帰りのバスまでオリンピアパークで池を眺めていました。
在外選挙へ行かなければ、この一日をもっと有意義に過ごすことができたのかもしれません。
周りを見ても、在外投票をしない日本人の方が圧倒的に多いです。
それでも私がここへ来たのは、やっぱり日本の政治を諦めたくないから。
今回の参院選関連のニュース記事を読んでいると、外国人問題や「日本ファースト」、SNS戦略、デマ情報、過激な発言…
もちろん物価高や憲法改正など政策の訴えはそれぞれありますが、それよりもメディアやSNSでこれらのテーマが表立ってしまって、各党が対応に追われているように感じました。
本当に議論しなきゃいけないことが、他にもっとあるはずなのに…
「政治」とは何か。
デジタル大辞泉にはこのように書いてありました。
1 主権者が、領土・人民を治めること。まつりごと。
2 ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用。
「政治」コトバンク・デジタル大辞泉
「ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合する」
私も日本が大好きだし、いい国になってほしいと思っています。
でも他者を差別や排除することでしか選挙に勝てないなら、これは政治の本質を欠いている。
真っ当な政治が行われますように。
願いを込めて、選挙区と比例1票ずつ、投票しました。
読んでいただきありがとうございました!

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