超音速飛行機コンコルドに搭乗!〜ジンスハイム技術博物館/Technik Museum Sinsheim 〜
こんにちは、いちごです。
先月から、私たちの最近の旅行記もかねて、 Stuttgart /シュトゥットガルトから日帰りできる観光・お出かけスポットをご紹介していますヽ(´▽`)/
〜お出かけ情報〜
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Technik Museum Sinsheim /ジンスハイム技術博物館
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今回は、前回のジンスハイム技術博物館の続き、ホール2の
超音速飛行機に搭乗しました!
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コンコルドの機内から |
Technik Museum Sinsheim/ジンスハイム技術博物館
Technik Museum Sinsheim / ジンスハイム技術博物館は、シュトゥットガルトから車で1時間ほど北上したジンスハイムという町にあります。
車、飛行機、機関車、バイク、自転車、戦車などの乗り物や自動演奏の楽器などが展示されており、見るだけでなく、触って、乗って、動かしたり、遊んだりもできる機械のテーマパークです!
博物館は大きな2つのホールに分かれており、
第1回は、Halle 1 /ホール1のアメリカ車コレクション、戦車、戦闘機、飛行機と、ミュージアムレストランについて、
第2回は、Halle 2+3 /ホール2+3の史上最速ロケット自動車、レーシングカー、スーパーカー、スポーツカー、ドイツ車、イギリス車、機関車などについて書きました。
第1回・ホール1
第2回・ホール 2+3
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ホール 2+3 |
超音速飛行機とはその名の通り、音速(秒速331.45 m、時速1193.2 km)を超えるスピードで飛ぶ飛行機です。
今回は、超音速旅客機のオリジナル2機に搭乗してきました!!
世界初の超音速飛行機・Tupolew Tu-144 / ツポレフ
まず階段を上がって真上にあるのは、旧ソビエト連邦で設計、製造された超音速旅客機、Tupolew Tu-144 / ツポレフ。
1968年12月31日に原型機が初飛行を行った、世界で最初の超音速旅客機です。
全長65,68m、飛行高度は18000m、最高速度はマッハ2,15(時速2285km)で、音速の約2倍の速さです。
初飛行後、さまざまな開発を重ね、1977年11月1日、モスクワ〜アルマ・アタ(旧ソ連、現カザフスタンの首都)間の定期便運航を開始。
通常の旅客機では4時間かかるところを、半分の2時間で飛行しました。
しかしそのわずか7ヶ月後、不時着事故が発生したこともあり、運行中止に。
旅客機としての最後の運行は1978年6月1日でした。
大きなエンジンにドキドキ。
通常なら、この近さで飛ぶ姿勢の飛行機が並ぶことはないでしょう…
不思議な距離感です。
いよいよ搭乗です!
外からの写真でわかるように、飛行機は前方が上を向いた状態で設置されているので、
急な坂を上るように前へ進みます。
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ツポレフの機内 |
座席はこんなふうに、両側2席ずつ。
ここでは片側ずつしか設置されていませんが、実際は両側にありました。
素敵な帽子を被った女性。
なぜか酸素マスクを持っています。笑
シートはオレンジ色だったんですね。
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ツポレフの操縦席 |
ここまで上がるとかなり蒸し暑いです(^^;
メーターがたくさんあって戦闘機のよう。
フロントガラスも小さく、視界が狭く感じます。
この博物館のホール1ではドイツ・ルフトハンザの旅客機の操縦席をご紹介しましたが、その違いは一目瞭然です。
ツポレフは、同時期に開発されていたコンコルドに機体の形が酷似しており、旧ソ連の産業スパイ活動が疑われましたが立証はされませんでした。
しかし、超音速のスピードを出すためには必然的に同じような設計になるのではという見方もあったそうです。
超音速旅客機・Concorde F-BVFB/ コンコルド
ツポレフ初飛行の2ヶ月後、1969年3月2日に初飛行をしたのが、Concorde /コンコルド。
フランスとイギリスの共同開発で、エールフランスとブリティッシュ航空で1976年から2003年まで運行していました。
全長62,6mでツポレフよりもやや短く、飛行高度は18000m。
最高速度はマッハ2,23(時速2405km)で、ツポレフより少し速いです。
北大西洋ルートで、ニューヨークまで3時間半で到達しました。
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コンコルドの先端 |
平らで大きな三角形をしています。
座席は両側2席ずつ、通路はとても狭かったです。
体の大きい人は通ることが難しく、すれ違うこともできません。
そのためこの機内は見学者でかなり渋滞します(^^;;
前菜はロブスターサラダ、メインは鴨のお料理にバゲット、デザートはオレンジムースのガトー(ケーキ)、フルーツサラダにコーヒー。
コンコルドは燃料費の高さから、チケット代もとても高額だったそう。
富裕層の方しか乗ることができませんでした。
コンコルドの帽子に、コンコルドのシャツ、パーカー、、
全てミュージアムショップで購入できます!笑
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コンコルドの操縦席 |
前まで行けば、操縦席に。
通常の旅客機よりもやはり狭く、窓も小さいです。
こんな大きな機体が超音速で飛ぶというのは、素人のいちごには全く想像のできない世界…
それを操縦するパイロットさんたちは、とてつもなく大きな自信と不安があったのではないかと思います。
コンコルドは2000年に墜落事故を起こしたこと、また超音速飛行のための燃費の悪さやメンテナンスにかかるコストの高さなどから、2003年に運行停止となりました。
運行当時は乗ることができなかった超音速飛行機ですが、その雰囲気を感じられて本当に感動しました!
飛行機好きの方も、超音速飛行機のことを知らない方も、ツポレフ、コンコルドへの搭乗は記憶に残る素晴らしい体験となると思います。
ただし機内は狭く、人が歩くたびに揺れます(°▽°)
高所恐怖症の方や狭い場所が苦手な方には搭乗はおすすめしません。
飛行機のすべり台
そしてここにある飛行機、ほとんどが乗れてしまうんです!
貨物輸送機に乗るというのも初めての体験。
小型機なので、怖さも少ないです。笑
さて最後は、このジンスハイム博物館のもう一つの楽しみ!
飛行機から、すべり台で降りますヽ(´▽`)/
操縦席横の出口から伸びるこのチューブ。
ホール2+3の入口すぐがすべり台の下り口になっており、 そこに滑り台用の袋があるので持って上まで上がります。
そして飛行機を通って、滑り台の入り口へ。
袋に足を入れて、一気に降ります!!
チューブは長く見えますが、滑ってみると一瞬でした〜!
楽しかったです(^O^)
技術がいっぱい詰まったミュージアム
3回の記事にわたってジンスハイム技術博物館についてご紹介しましたが、魅力的な乗り物や機械はまだまだたくさんあります!
技術の知識がなくても楽しむことができ、丸1日過ごしても時間が足りないくらいで、様々な方におすすめしたいミュージアムです!
またほとんどの展示物にはドイツ語に加え英語の説明書きもありますよ。
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Sinsheim の看板(写真右) |
ちなみに、ミュージアムの特徴的な「Sinsheim」の看板にも歴史があります。
これはもともとは、Growianという世界最大の風力発電のタービン(風車)の羽の1枚でした!
ドイツ・Schleswig-Holstein /シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州に立っていたそうです(^O^)
*Technik Museum Sinsheim/ジンスハイム技術博物館*
所在地:Eberhard-Layher-Straße 1, 74889 Sinsheim
開館時間:
月曜〜金曜日 9時-18時
土曜、日曜、祝日 9時-19時
入場料:
大人 22€
5−14歳のこども17€
4歳以下 無料
映画館とのコンビチケットや映画館のみのチケット、2日間入場チケットもあり。
ジンスハイム技術博物館・ミュージアムブック
(Amazonより)
姉妹館のTechnik Museum Speyer /シュパイアー技術博物館のイベント、BRAZZELTAGにも行ってきました!

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