第9回の今回の内容は、
再選挙の立候補者
についてです!
再選挙にあたり、一次選挙の立候補たちは立候補を取りやめることができ、新たな立候補の申請も可能となります。(詳細は第7回の記事へ)
そして12日の木曜日、二次選挙の立候補者が発表されました!!
新たな立候補者は現れず、
以下の青字9名の方が再び立候補、
赤字5名が辞退されました。
(獲得票の多い順、%は票獲得率)
- Dr. Frank Nopper: 31,8 %
- Veronika Kienzle: 17,2 %
- Marian Schreier: 15 %
- Hannes Rockenbauch: 14 %
- Martin Körner: 9,8 %
- Sebastian Reutter: 4,4 %
- Michael Ballweg: 2,6 %
- Dr. Malte Kaufmann: 2,2 %
- Dr. Ralph Schertlen: 1 %
- John Heer: 0,8 %
- Issam Abdul‐Karim: 0,6 %
- Marco Völker: 0,3 %
- Friedhild Miller: 0,3 %
- Werner Ressdorf: 0,1 %
票の獲得率が10%に満たなかった5位以下の方の辞退は理解できますが、
なんと、2位で17.2%を獲得したKiezle さんが辞退することに!!
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Kienzle さんのポスター |
Kienzle さんのHPとStuttgarter Zeitung /シュトゥットガルト新聞によると、
10日火曜の夜から水曜にかけて、2位のKienzle さん(緑の党)は、
3位のSchreier さん(SPD非公認)、
4位のRockenbauchさん (無所属)、
5位のKörner さん(SPD公認) を集め、
1位のNopper さん(CDU)に対抗するために統一候補を出そうと話を持ちかけました。
しかし、無所属のRockenbauch さんはSPD非公認で出馬したSchreierさんの行動を批判し、協力することができないということに。
結局2人とも統一候補に賛成せず、個人で出馬を表明しました。
Kienzle さんは、このまま自分が出馬しても勝ち目がないと判断し、辞退することに決めました。
この背景のポイントとして、以下の4つを挙げてみます!
1、2〜4位の獲得票率がほぼ同じ
2、3、4位の3人は、
17.2%、15%、14%の票獲得率で大差がありません。
1〜4位が同じメンバーで再選挙をしても、
1位のNopper さんの31.8%を超えるのは到底不可能です。
2、SPD支援者の票はSchreierさんへ
5位のKörner さんが辞退を表明しましたが、彼はSPD党の公認候補者。
3位のSchreierさんは非公認ではあるもののSPD党の所属なので、
Körner さんのSPD支援者の票が流れてくる可能性は大きいと考えられます。
Körner さんは9.8%を獲得していたので、Schreierさんは有利になることが予想されます。
3、無所属候補の反感を買ってしまった…?
同じく辞退を表明した
6位のReutter さん(4.4%)と10 位のHeerさん(0.8%)はどちらも無所属ですが、
彼らはFacebook で、1位のNopper さんに投票するように呼びかけています。
特にHeerさんは無所属へのこだわりが強いこともあり、
Kienzle さんの、(政党の既得権益も利用することになる)統一候補への行為を批判しています。
4、AfDの票
AfD党のKaufmann さんも辞退しましたが、AfDは難民反対などを掲げる極右政党。
政党の方針が違うので、支援者たちが緑の党のKienzle さんへ投票する可能性は低いです。
単純に計算して、
1位のNopper さん 31.8%に
投票を呼びかけたReutter さんの4.4%、John さん0.8%の票が入って
35%は獲得するでしょう。
3位のSchreierさん15%もKörner さん9.8%の票が入って、
20%を超える票が集まる可能性があります。
また、一次選挙の結果を見て、それでも完全無所属の候補が良いと考える有権者は、4位のRockenbauch さんへ投票するでしょう。
しかし、緑の党のKienzle さんには、現状予想できる獲得票がなく…
これらの理由から、Kienzle さんが当選する確率はかなり低くなると予想され、辞退するのも仕方のないことだと思います。
Kienzle さんの統一候補案は当選のための一つの選択肢ではありますが、
今回の候補者一人一人の考え方やバックグラウンドなどを考えると、統一するのは難しいと思います。
何人も当選できる議員を選ぶのでなく、
枠の一つしかない「市長」選挙であるということも、統一できなかった原因でしょう。
このままいくと、Nopper さんがまた1位になると思いますが、過半数の票を獲得できるのかは謎です…(゚o゚;;
個人的には若い30歳のSchreierさんに頑張ってほしいなと思いますが、
若い候補に投票したいと思うのは若い有権者。
少子高齢化のドイツで、若い有権者は年配の方よりも圧倒的に数が少なく、投票率も低いことは明らかです。
当選は難しそう(T_T)
少しデータは古いですが、日本とドイツの年齢別投票率↓
Kienzle さんの辞退で、上位3人の獲得票の変化は起きそうですが、
有力な女性候補がいなくなってしまったのは残念なところ。
シュトゥットガルトの初の女性市長誕生かとも言われていました。
また、国政でも大きな支持を持つ緑の党の候補者として、辞退は許されることだったのかもとても気になります(^^;)
Kienzle さんを支援していた有権者も、二次選挙はどこへ投票するべきか戸惑っているかもしれません。
そして
そもそも多党制のドイツで、過半数の票を獲得することは可能なのか疑問なところではありますが…(・・;)
まだまだどうなるかわからない市長選挙!
また情報が出たら随時書いていきたいと思います♪
続きはこちら
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