こんにちは、いちごです。
みなさま、
あけましておめでとうございます!!
お久しぶりです。笑
前回の投稿から2ヶ月もあいてしまいましたが、いちごとぽめすは元気です(^O^)
さて、なぜこんなにブログをお休みしてしまったのかというと…
この年末年始、私たちは3年半ぶりに日本へ里帰りしておりました!!
いちごにとっては、渡独してから初の一時帰国、
そして私たちが夫婦になってから初めての日本上陸(°▽°)
家族、親戚、友人知人の挨拶まわりに事務手続き、買い物、実家の荷物整理など、
帰国前からあれこれ準備して、帰国中は全くパソコンに向かう時間(と気力)がなく…
今日に至ります。笑
何はともあれ、この2023年も私たちのブログを読んでくださっているみなさまには本当に感謝です!!
日々記事に書きたいこと、伝えたいことがたくさんあって追いつかないのですが、
今年も私たちのペースで投稿していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
そして話は夏へ戻り…笑
今回もスペイン旅行編の続きを書いていきますヽ(´▽`)/
前回の記事では私たちが滞在した街、Sitges/ シッチェスのMuseu del Cau Ferrat /カウ・フェラット美術館をご紹介しました!
スペイン・Sitges /シッチェス 街歩き編
スペイン・Barcelona /バルセロナ 誕生日編
スペイン・Sitges /シッチェス ミュージアム編
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回は、シッチェスのミュージアム巡り第3弾、
Museu de Maricel /マリセル美術館
を見学します!
Museu de Maricel /マリセル美術館
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Museu de Maricel /マリセル美術館(右側) |
アメリカの実業家・アートコレクターのCharles Deering氏が、バルセロナ出身の芸術評論家、アーティスト、エンジニアのMiquel Utrillo氏に依頼して1910〜1918年に建てさせました。
1969年、Charles Deering氏が手放したこの建物をバルセロナ州議会が取得し、
現在は、スペイン統治下時代のフィリピン出身の医者、Dr Jesús Pérez-Rosalesのアートコレクションやシッチェス市のコレクションを展示しています。
10世紀から20世紀までの彫刻、絵画、家具などを見ることができます。
17〜19世紀のキッチン
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17〜19世紀の暖炉付きキッチン |
マリセル美術館は、前回の最後にご紹介したカウ・フェラット美術館の2階のグレートホールから入場することができます。
両館はCan Rocamoraという建物で繋がれているのですが、ここに17〜19世紀の暖炉付きキッチンが残されています。
アーチ型で、小さな洞窟のような雰囲気です。
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キッチンのタイル |
キッチンの壁のタイルがとても可愛い!
果物や植物の絵が描いてあったり…
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お料理♪ |
お料理や調理器具なども詳細に描かれています。
こうやって見ると、肉、魚、果物、ケーキなど当時の人たちも現代の私たちと同じようなものを食べていたことがわかります。(味はわかりませんが笑)
でも見慣れない調理器具もいろいろ。道具は遥かに進化しているようです(°▽°)
ロマネスクからルネッサンス時代まで(10〜16世紀)
そして階段を一つ上り、マリセル美術館へ。
最上階の2階(日本の3階)から見学できるようになっています。
これまでの建物とは違い、内装は白壁のモダンな美術館。
素敵な作品がたくさんあったので、今回は美術館の代表的な展示物や私とぽめすくんの気になった作品をメインにご紹介していきます♪
最初のフロアは、ロマネスクからルネッサンス時代の作品が展示されています。
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St. Agatha of Catania/カターニアの聖アガタ |
ここには2人の聖女の絵が展示されています。
St. Catherine of Alexandria /アレクサンドリアの聖カタリナと St. Agatha of Catania /カターニアの聖アガタです。
同じ祭壇画の一部だったようですが、他の部分の所在は不明です。
上の写真のカターニアの聖アガタが左手に持っているのは乳房。
当時シチリアを支配していたローマ人権力者にプロポーズされますが、純真なカトリック教徒だったアガタは頑なに拒みます。
しかしそれに腹を立てた権力者に捕らえられ、拷問を受ける中で最終的には両方の乳房を切り落とされてしまいます。
そのため彼女はしばしばこのような形で描かれるそう。
15世紀の作品で、人物には石膏と金粉が施されています。
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Nativity /生誕 |
この絵も祭壇画の一部で、1400年頃のPere Serra /ペレ・セラの作品。
スペイン・Lleida /リェイダのSant Pere de Cubells 教会にあったもので、Resurrection /復活のシーンも展示しています。
その他のシーンは、カタルーニャ美術館などに所蔵されています。
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Vocation of the Holy Apostles Peter and Andrew |
この作品は1475〜1499年にスペイン・Abadia /アバディアのスタジオで制作されたもの。
海を背景に崖や船、遠くには城や船が浮かんでいて、上からは幕のようなものが垂れ下がっています。水平線のあたりは奥行きがあるように感じられます。
人物の顔は自然な表情に見えるものの、衣類やお城の風景はカクカクしていて、そのギャップが面白い!
シッチェス、バルセロナの風景
1階(日本の2階)にはバロック時代のものから、カタルーニャ地方で19世紀末〜20世紀初頭に流行したモデルニスモ、その終盤の1906年~1923年のNoucentisme /ノウセンティスムの作品が展示されています。
このフロアには、シッチェスの「The Luminist School 」と呼ばれる19世紀末にシッチェスに滞在していた画家のグループの絵画があります。
街や海の美しい風景をたくさん見つけました♪
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Sitges station /シッチェス駅 |
バルセロナ出身 Joan Roig i Solerの1882年の作品。
蒸気機関車の鮮明な描写とそれを見つめる人々の後ろ姿が印象的です。
1881年に開通した鉄道、1880年からシッチェスとバルセロナを結んでいた道路、そして高く伸びる電信柱と、この時代の町の近代化の様子も表現されています。
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Barcelona harbour /バルセロナ港 |
前回の記事でご紹介したカウ・フェラット美術館の建物に住んでいた Santiago Rusiñol /サンティアゴ・ルシニョールの作品。1883〜1884年に描かれました。
大きな船が岸にぎっしりと並び、小船が沖へ出ていくのも見えます。
今から100年以上前にはすでにバルセロナ港は栄えていたんですね!
絵の右下に「A mi querido abuelo(最愛の祖父へ)」と書かれていて、ルシニョールが祖父へ贈ったものだそう。
しかし父方、母方のどちらの祖父だったのかは、はっきりとわかっていません。
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Sitges beach/シッチェス海岸 |
1884年のJoaquim de Miró i Argenterの作品。
砂浜に船を乗り上げて、漁の準備をしているようです。
先程のルシニョールの絵と同じ時期のものですが、バルセロナ港よりも落ち着いた田舎の感じがいいですね(^ ^)
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Bosch Street/ボッシュ通り |
こちらも同じJoaquim de Miróの作品、1880年。
ボッシュ通りは美術館のすぐ近くにあり、古い町並みが残されている場所です。
白い外壁に反射した太陽光の眩しさがリアル!
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The Procession of St. Bartholomew /聖Bartholomewの行列 |
バルセロナ出身Felip Massó i Falpの1884年の縦1m、横2mほどの大きな絵画です。
シッチェスの町の守護聖人 Bartholomewの行列で、教会へ向かうパレードの様子が描かれています。
軽快に踊るダンサー、華やかなドレスをまとった女性たちなど躍動感があり、顔の表情も一人一人違って面白い(^O^)
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Malavida de Sitges |
Malavida として知られるシッチェスの船乗りを描いたルシニョールの作品、1893年。
ぽめすくんが、「知り合いのおじさんに似てる!」と言って撮った写真。笑
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Maternidad |
シッチェスの画家 Joaquim Sunyer i de Miróの作品、1908年。
こちらもぽめすくんが、「親戚のおばさんに似てる!」と言って撮った写真。
いちごもそのおばさまにお会いしたことがありますが、確かに似ています(°▽°)
地中海のアレゴリー
最後は0階(日本の1階)へ。
ここには、この美術館の中で最も美しい展示室があります。
それがこちら…
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Mirador |
Miradorは、スペイン語で「張り出し窓」や「見晴らしのいい場所」という意味。
シッチェスの海を背景に、3体の彫像が静かに立っています。
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海と芸術 |
真っ直ぐ伸びる水平線と美しい女性像。
陽が出ると水面がキラキラしてまた幻想的。
そして波の状態や太陽の向き、ヨットが出たり鳥たちが飛んでいったりと、その一瞬一瞬で情景が変わります。
自然とのコラボが素晴らしいとても贅沢な空間です。
カタルーニャ地方の芸術に触れられるマリセル美術館。
特にいちご好みの絵画が多く、素敵な作品にたくさん出会えました(^O^)
また絵画を見ることで実際の景色の見方も変わり、シッチェスの海や街の散策がより楽しくなりますよ♪
さて次回は、シッチェスの美味しいものを探しに行ってきました!
お楽しみに〜
続きはこちら
*Memo*
Address : Carrer de Fonollar, s/n 08870 Sitges (Garraf)
Opening hours :
月曜定休
・11月〜2月
火曜〜日曜 10−17時
Fees :
大人 10€
25歳以下の学生、シニアなど 5€
16歳以下の子ども 無料
その他のミュージアムとのコンビチケットあり(詳細は
HPより)
毎月第一水曜日は無料(祝日等は除く)
others :
ガイドツアーあり(ただしスペイン語とカタルーニャ語のみ)
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今回参考にしたページ
・Maricel Museum
Visitmuseum
読んでいただきありがとうございました!
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